茶ぐすみ

茶ぐすみの正体は、
日に焼けた肌と傷の痕。

肌には刺激を受けるとメラニンを生成して肌を守ろうとする防御機能があります。肌に色濃く残る茶ぐすみの正体は、紫外線や虫さされや傷などの刺激を受けて、過剰につくられたメラニンです。メラニンは通常、肌のターンオーバーにより皮膚の外に押し出されてしまうことがほとんどですが、紫外線を浴び続けたり、ターンオーバーが正常に行われなかったりすると、肌のなかに残ってしまいます。ゴシゴシ洗いやパッティングなど、間違ったスキンケアによる物理的な刺激も、過剰にメラニンをつくり出す要因です。

守りと攻め。濁った肌色対策にはどちらも必要です

茶ぐすみ対策として、肌のなかのメラニンを追い出すにはターンオーバーを正常にすることが不可欠です。肌がゴワゴワする場合は、メラニンを溜め込んだ不要な角質を取り除くソフトピーリングが効果的です。また、乾燥も肌をくすませ、肌色を暗くさせてしまう要因となります。保湿を徹底して肌を乾燥させないようにしつつ、同時に、これ以上メラニン色素をつくらせないように、日中は日焼け防止効果のある美容液や化粧下地を合わせて使用することが大切です。

ケアのポイントCARE POINT

洗顔: 汚れや古い角質を落とし、
必要なうるおいは肌に残す

保湿: うるおいで満たし、硬くなりがちな肌の柔らかさを保つ

攻防: メラニン色素の生成を抑制しつつ、肌の中に色素を溜め込まない

整肌: ターンオーバーを整えて、
正しいリズムを築き上げる

保護: 美容成分を浸透させて、
バリア機能の強化を図る

色で見るくすみの種類

ひとことで「くすみ」といっても種類によって、原因とその対策方法が異なります。前述した血行不良による「青ぐすみ」や、乾燥・ターンオーバーの遅れによる「黒ぐすみ」のほかにも、乾燥しつつ血行不良に陥ったために起こる「青黒ぐすみ」などさまざまです。それ以外にも顔色が冴えない原因をご存知でしょうか。糖質過多や紫外線、加齢などが原因で、糖とたんぱく質が結びつくと、皮膚が黄色く変色するため「黄ぐすみ」と呼ばれる状態に。一方、紫外線ケアを怠り、肌の中にメラニンを溜め込みすぎてしまった場合は、皮膚が茶色く見えてしまう「茶ぐすみ」といわれる状態となります。ご自分のくすみがどれに当てはまるか見極めて、適切なお手入れを行っていきましょう。