スマホで老ける?!ブルーライトカットでちりめんじわ予防【理論編】

目覚ましアラーム、朝のニュース、メールチェック、目的地までのナビアプリなど…、起きたその瞬間から手にすることも多いスマートフォン。仕事が始まれば、終業時刻まで永遠に続くPCとのにらめっこ。さらに携帯でのSNS活動が加われば、睡眠時間を除いて、ほとんどの時間をデジタル機器に浸食されることになります。そんなデジタル世代において、危惧されている問題の一つが携帯やPCが発するブルーライト。健康に弊害があるとは聞くけれど、実際はどうなのでしょうか?また、最近では、肌への悪影響も注目され始めているのです。目元のちりめんじわや、くすみ・シミなどの色素沈着まで女性を悩ます肌トラブルの原因がブルーライトにあるといわれています。そこで、ブルーライトの体と肌に与える影響に考察する【理論編】と、その【対策編】の前・後編でご紹介しながら、ヘルシーなデジタルライフを提案していきます!先ずは、ブルーライトについて確認する前編の【理論編】です。

そもそもブルーライトって何?

スマホで老ける?!ブルーライトカットでちりめんじわ予防【理論編】

人間の目に見える光「可視光線」(Visible Light)は7種類の色に分類され、その一つが、青色光「ブルーライト」。波長の長さによって、赤、オレンジ、黄、緑、水色、青、紫と順位づけられ、短かければ短いほど光のエネルギーや刺激が強いとされています。可視光線の領域を超えて、波長の短いものを「紫外線(Ultra Violet:UV)」、そして波長の長いものを「赤外線(Infrared)」と呼び、この二つは目に見えない光(不可視光線:Invisible Light)としても知られています。特に波長が短く、人体に与える影響が強い紫外線の特質に極めて近いといわれるのが、波長の短いブルーライトに当たります。

私たちが日常生活で使用するスマートフォンやPC、テレビの画面、そしてLED照明やLEDディスプレイなどから発せられる光の中に、ブルーライトが多く含まれているわけです。アメリカでは「HEV light(High Energy Visible Light)」と呼ばれることもあり、その名前からも光のエネルギーの強さが象徴されています。

健康をむしばむ深夜のスマホ

ブルーライトはエネルギーが高く、人体への影響が強いという特質がありますが、具体的にはどのような弊害があるのでしょうか?主に健康面に与える影響を、以下で3つご紹介していきましょう。

①体内時計を狂わす

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まず、研究で証明されているブルーライトの第一の弊害が、浴び方によっては、体内時計を乱してしまうことです。人の目は、太陽にも含まれるブルーライトを感知すると、眠気を誘ったり、体温を下げたりする機能を持つ夜のホルモンである「メラトニン」の分泌が抑制されます。日中は、メラトニンの分泌が抑えられ、睡眠時間の約二時間前から再度分泌が始まります。「朝の太陽を浴びるのは健康にいい」といわれるのは、メラトニン分泌の逆算から、体内時計を正常に動かし、夜には最も自然な形で入眠できるようするためです。しかし、常にブルーライトを浴びていると、メラトニンの分泌が抑制されてしまい、体内時計が狂うばかりか、質の高い睡眠の妨げになってしまうのです。つまり、私たちがよくやってしまいがちな、寝る前にベッドの中でスマホを触ることは、入眠と快眠にとって御法度。睡眠不足は体調不良の元凶になりますし、不眠症や自律神経失調症などに悪化していく恐れもあります。

②眼精疲労

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さらにブルーライトの弊害として考えられるのが、目への影響です。一説によると、ブルーライトは角膜や水晶体で吸収されず、網膜もしくは網膜の黄斑部に直接吸収されると考えられています。紫外線に関する記事でもご紹介したように、ブルーライトの波長領域に近い紫外線(UVA波)の多くは、角膜を透過し、水晶体に吸収されます。そのため白内障などの病気を引き起こす可能性について言及していましたが、水晶体を通過し、網膜まで届くブルーライトの場合は、そこで老化の原因となる活性酸素を発生させます。この成分によって網膜にダメージが蓄積されると、重篤な網膜疾患につながる危険を示唆する研究もあるのです。ただし目の病気に関する直接的な影響はまだまだ研究の余地があるとして、立証された弊害ではないことも事実。目への影響として確実に研究されてきたことは、ブルーライトによる眼精疲労です。

スマホやPCを長時間使うことでドライアイになり、表面を覆う涙の層が不均一になってしまうと、波長の短いブルーライトは効率的に目の中に入らず、目の表面で乱反射して画面が見えづらくなります。またブルーライトが大気中の埃や水分などに接触し散乱することで、わずかなブレが発生します。もちろん私たちが日常的に意識できるレベルではありませんが、このわずかな「見えづらさ」と「ブレ」によって、脳や目はピントを合わせるために、目の神経や筋肉を酷使してしまうわけです。これがブルーライトによる眼精疲労の原因といわれています。眼精疲労が進行すると、肩コリや首コリの原因にもなり、さらに悪化すれば、自律神経が乱れることで胃腸やメンタルヘルスにも影響が現れます。目は人間の体の中では非常に小さいパーツですが、果たす役割と体に与える影響は非常に大きいことが分かりますね。

③頭痛、吐き気、肩コリ

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ブルーライトそのものというよりは、スマホやPCなどのデジタルガジェットを継続的に使い続けることで、ブルーライトの影響と複合的に現れるのが、頭痛・吐き気・肩こりなどの症状です。携帯電話やPCを見るために、うつむいた姿勢で、首と肩と肘の筋肉を硬直させた状態を長時間キープすることで、全身の血行が悪くなり、上記の症状につながります。特に首への負担は大きく、本来背中から頭にかけて緩やかなカーブを描く頸椎(首の骨)が、長時間うつむくことでまっすぐに伸びてしまい、首コリや肩コリなどの症状が悪化します。首がまっすぐ前方に突き出たままの状態は「ストレートネック」と呼ばれ、これに猫背がプラスされるのが、デジタル世代の特徴的な姿勢です。このようなスマホやPCを長時間使い続けることで起きる不調に、先述したブルーライトの弊害が複合的に絡み合い、体全体の体調不良が悪化していくのです。

ブルーライトによる体への影響はこれまでも話題になる機会もありましたが、最近注目され始めたのが、肌老化への影響です。以下では、ブルーライトと美容の関係も探っていきましょう!

ブルーライトは美肌とダイエットの敵!

アメリカの新聞『ニューヨークポスト』でも特集されていましたが、近年の研究によって、ブルーライトがエイジングを加速させることが分かってきました。先述した通り、もともとブルーライトは波長の特徴的に紫外線に最も近いとされ、肌への浸透性の高さから、UVAやUVBに次いで「第3の紫外線」とも揶揄されるほど、美容の大敵と報告されています。女性にとって深刻な美容面への影響を、具体的にご紹介していきます。

①シミ、しわ、くすみなど肌老化を促進

スマホで老ける?!ブルーライトカットでちりめんじわ予防【理論編】

紫外線の中でも、UVA波に似た性質を持つブルーライト。生活紫外線とも呼ばれるUVA波は30~50%が表皮を通過して、深層部分に当たる真皮まで到達、真皮内のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作る線維芽細胞にダメージを与えます。それにより肌老化が進み、内部の弾力性は減少、しわやたるみなどの原因になるといわれています。またUVA波だけではなく、UVB波の特徴までも包含するのがブルーライトの厄介な点。肌の深部ではなく、表皮に吸収されメラニン色素を発生させるUVB波と同様に、ブルーライトを浴びることで、シミや色素沈着まで引き起こすのです。太陽を浴びたときの紫外線量とは比較になりませんが、携帯を長時間使い過ぎることでエイジングサインに影響するのは避けたいですよね。

②目元のちりめんじわの悪化

スマホで老ける?!ブルーライトカットでちりめんじわ予防【理論編】

ブルーライトによる眼精疲労で大きな影響を受けるのが目元のしわ、ちりめんじわです。目元の小さく細かいしわは、乾燥した肌に出来てしまう生活習慣が原因の一つ。少し目を細めたり、眉間にしわを寄せるたりすることが継続化・慢性化すると、しわとして深く刻まれていきます。特にブルーライトは、見えづらさとブレから目元の筋肉を無意識に酷使してしまいます。このような「過剰労働」の跡が目元に定着していくのです。

③食欲増進

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美容やダイエットにとっても、特に注意したいのが夜間のスマホ。深夜に携帯電話やラップトップでSNSをチェックしたり、ドラマを連続して見ていたりすると、なんとなくお腹が減り、ついついスナックに手が伸びてしまうことありませんか?実は、体内時計を狂わす夜のブルーライトは、メラトニンの抑制だけではなく、食欲増進ホルモンも促進させてしまうのです。本来であれば、エネルギーを必要としない消化・吸収の時間帯に、食欲が増進してしまうことで、体重増加につながる可能性が高くなります。睡眠不足の上に、深夜のスナックが加われば、翌日は鏡や体重計と向き合う気さえ失いそうです。

④顔・体のたるみ

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こちらもブルーライトによる直接的な影響ではなく、携帯電話などの過剰使用によって複合的に起きる悪影響です。携帯電話やPCを見続けることによって、うつむき加減の体勢が継続しますが、それにより頬や顎のラインがたるむ「スマホ顔」に変化します。特に顎がクイッと折り込まれる姿勢では、顎と首に皺が寄った状態が続き、慢性的な深いシワになってしまいます。またストレートネックに特徴される、首が前方に突き出る姿勢は猫背になりやすく、背中が丸くなると、今度は下腹がぽっこりと出てきます。腹部の脂肪や筋肉はピンと伸びた背中の筋肉によって支えられているため、猫背になることで下腹のぽっこりが助長されます。こういった副産物的なデメリットが、ブルーライトの悪影響と相まって、女性たちを美しさから遠ざけることになってしまうのです。

ブルーライトが体や肌に与える影響がどれほど大きいものかお分かりいただけたことでしょう。ブルーライトの弊害が分かったとはいえ、スマートフォンやPC、テレビの画面やLED照明やLEDディスプレイに至るまで、ブルーライトを発生させる全て機器を排除して生活するなど、現実的ではありませんよね。では、どのようにブルーライトと付き合っていけばいいのでしょうか?【対策編】にてご紹介していきます。

出典

https://nypost.com/2018/02/12/your-phone-could-be-aging-your-skin/
https://www.redonline.co.uk/health-self/a531829/smartphone-wrinkles/
https://www.gcimagazine.com/marketstrends/segments/suncare/Liposhield-HEV-Melanin-Protection-from-the-adverse-effects-of-High-Energy-Visible-HEV-Light-202523581.html

この記事を書いたライター

Beauty Lifestyle Writer

東京でファッション誌の編集・ライターとして活動後、渡米。LAではセレクトショップのバイヤーに。妊娠、出産を機に退職した後はフリーランスのライターとして活動再開。Newスポットの探索、本屋巡り、図書館でお籠り、ハワイへの逃避行が大好き。娘の笑顔とアイスクリームさえあればとりあえず幸せな30代女子です。

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