アンチエイジング効果もあると注目されているミトコンドリア。「ミトコンドリア」という名前は知っていても、その働きについてはよく分からないという方が多いのではないでしょうか。

ミトコンドリアを増やせば老けない&太らない!?

ミトコンドリアは私たちの身体を作っている全ての細胞の中にあり、細胞の代謝をつかさどる働きがあるといいます。そして、ミトコンドリアを増やせば「細胞の老化を遅らせることができる」また、脂肪やブドウ糖の代謝が促進され「太りにくくなる」といったダイエット効果も期待できるそうです。

ミトコンドリアは「細胞のエネルギー工場」

ミトコンドリアを増やせば老けない&太らない!?

ミトコンドリアといえば、中学校の生物の教科書にあった、細胞の中にあるミドリ虫みたいな形をしたもの、という記憶しかありませんでしたが、実は私たちが生きるためにとても重要な役割を担っているそうです。

ミトコンドリアは、私たちの体を作っている全ての細胞内にある小器官の一つ。一つの細胞には数個~数千個ものミトコンドリアが存在すると考えられています。細胞内で酸素と栄養素を原料にして細胞が活動するために必要なエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)を作り出しています。細胞はこのエネルギーを使って新しい細胞を作ったり、傷ついた細胞を修復したりしています。

身体の老化は細胞が衰えること。ミトコンドリアの機能が衰えると、エネルギーが十分に作れず、新しい細胞を作ったり、傷ついた細胞を修復したりすることができないため、細胞がどんどん老化してしまいます。このようにミトコンドリアと老化には深い関係があると考えられています。

ミトコンドリアと活性酸素と老化

ミトコンドリアは全ての細胞の核内の染色体にあるDNAとは違う独自のDNA(ミトコンドリアDNA)を持っています。

細胞を元気に保つには、そのエネルギーを生み出すミトコンドリアの働きが極めて重要なのですが、ミトコンドリアは加齢とともに減少し、機能が衰えてしまいます。その主な原因は、活性酸素によってミトコンドリアDNAがダメージを受けるからだと考えられています。

活性酸素が細胞の老化の原因になることはよく知られていますよね。加齢だけでなく、ストレス、睡眠不足、食べすぎ、過剰な薬物、喫煙、運動不足など様々な要因によって活性酸素が発生します。私たちの体には活性酸素を消去するシステムが備わっているのですが、活性酸素が増えすぎると、消去しきれなくなり、細胞にダメージを与えます。

実は、ミトコンドリアはエネルギーを生産する際に活性酸素を発生しています。皮肉なことに、それがミトコンドリア自身のDNAにもダメージを与えてしまうようです。最近の研究では、ミトコンドリアの働きが低下すると、エネルギーを生産する際に出る活性酸素の量がより多くなるといいます。逆に、ミトコンドリアの働きが良いと発生する活性酸素が少なくなり、より多くエネルギーを生産することができます。その結果、代謝がうまく働き老化を遅らせることができるのです。

代謝の低下は年齢ではなく、ミトコンドリアの減少!?

20代の頃と比べて「疲れやすくなった」、「気力がなくなった」、「太りやすくなった」と感じてはいませんか?このような体調の変化は、代謝の低下が原因と考えられます。一般的に、加齢により代謝が低下するといわれますが、最近では「加齢」のせいというよりも、「ミトコンドリアの減少」が関係していると考えられています。

私たちの体に必要な「生体エネルギー」を生み出しているミトコンドリアは、放っておくと40代前半から減少し、機能も衰えます。ミトコンドリアの数が少なくなったり衰えたりすると、エネルギーがうまく作れず不足してしまいます。また、エネルギーに変換されずにあまってしまった酸素は活性酸素になってしまい、余分な栄養素(脂肪やブドウ糖)は中性脂肪として蓄えられてしまうそうです。

その結果、代謝が遅くなり、太りやすくなったり、体が疲れやすくなったり、めまいや動悸・息切れ、無気力・集中力の低下、うつ、貧血、肌荒れなど、様々な体の不調が現れるといいます。

ミトコンドリアは年齢に関係なく増やせる

このように老化にとても深く関係しているミトコンドリア。年齢が進むのは止めることができませんが、嬉しいことに、ミトコンドリアは年齢に関係なく増やすことができるといいます。

ミトコンドリアを増やすことができれば、体内でエネルギーを作る能力を増やし、活性酸素も抑えることができるので、細胞の老化を防ぐことができます。

ミトコンドリアを増やす方法

定期的に運動をする

ミトコンドリアを増やせば老けない&太らない!?

カナダのオンタリオにあるマックマスター大学のマーク・ターノポルスキー博士が実施したマウスを使った実験によると、週に3回の45分間の運動を5ヶ月間続けたマウスは、運動をしていないマウスよりもミトコンドリアの数が多く、ダメージも少なかったそうです。また、運動をしてないマウスは、白髪や抜け毛が目立ち、体が衰えたり、死んでしまう一方で、運動をしたマウスは筋肉や脳の質量をほぼ維持していて、毛も濃くしっかりはえていたそうです。

細胞の中にあるミトコンドリアの数は器官によって違います。多いのは筋肉で、特に赤筋(別名:遅筋、持久力が必要な運動に使われ、エネルギー消費量が高い)に多く含まれるといいます。効率的にミトコンドリアを増やすには、赤筋を使うヨガや太極拳などの運動や、サイクリング、ウォーキングなどの有酸素運動がいいそうです。

腹八分目を守る

食べすぎると、ミトコンドリアの機能を弱めてしまいます。逆に腹八分目にすると、ミトコンドリアの量が増えて機能がアップするそうです。

また、抗酸化物質を積極的にとること、良質なたんぱく質をとること、血糖値を安定に保つことと、ミネラルやビタミンを十分にとること、悪玉コレステロールを増やす飽和脂肪酸やトランス脂肪酸は控え、良質なオイルを適度にとることもポイントなのだそうです。そして食材はなるべく新鮮で無農薬・オーガニックの食材を選びましょう。

最近ミトコンドリアを元気にする成分として注目されているPPQ(ピロロキノリンキノン)を多く含む納豆、豆腐、緑茶や、レスベラトロールを多く含む赤ワインやブドウ、ブルーベリー、ラズベリー、マルベリー、クランベリーをとるのもよさそうです。

普段から背筋を伸ばして姿勢を正しく保つ

ミトコンドリアは特に背筋の筋肉や太ももの筋肉など姿勢を保つために必要な筋肉に多く存在するといいます。
昔から一般的に健康の秘訣といわれている「運動」と「腹八分目」は、科学的にも正しいようですね。

参考

Mitochondria and the mysteries of anti-aging science
http://www.truthinaging.com/beauty-360/mitochondria-and-the-mysteries-of-anti-aging-science (英語)
Can Exercise Keep You Young?
http://well.blogs.nytimes.com/2011/03/02/can-exercise-keep-you-young/
Dr. Perricone’s 7 Secrets to Beauty, Health, and Longevity: The Miracle of Cellular Rejuvenation

この記事を書いたライター

Writer

ハワイの海に魅せられ、16年間住み慣れた南カリフォルニアからホノルルへ移住。 現在はエステティシャン&ボディマッサージセラピストとして日々女性の美をサポートする傍らフリーの美容ライターとして女性の美と幸せをサポートする情報を発信しています。

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