「化粧品の美容成分は浸透しない説」はYES or NO?

「化粧品が浸透するというのはイメージでしかなく、実際は肌の表面がうるおっているだけ」。そのような言葉を耳にしたことはありませんか?確かに、そう考えても不思議ではありません。肌には外部からの刺激や異物の侵入を防ぐ「バリア機能」が備わっているからです。化粧品だって異物といえば異物。肌に「これは美容成分だ!」と、判断する力はありません。本当のところはどうなのでしょうか。その真実をご紹介します。

 

バリア機能を正しく理解しよう!バリア機能とは?

「バリア機能を整える」「バリア機能を高める」「バリア機能の低下を抑える」など、スキンケア関連のコンテンツには度々出てくる「バリア機能」の5文字。改めて説明すると、それは、外部からの刺激や異物から皮膚を守る機能のことです。もし、皮膚にバリア機能が備わっていなかったらどうでしょうか。刺激や異物が簡単に入り込み、大変なことになってしまいます。アイカラーや口紅の色素は染み込んでしまいますし、カラフルなバスボムもシャンプーも使えたものではありません。そればかりか、体内の水分も外に漏れ出してしまうはずです。

角層のメカニズム

バリア機能は、表皮の中の最上層にある「角層」の仕事です。

「化粧品の美容成分は浸透しない説」はYES or NO?

上の図は皮膚の断面を表したものですが、皮膚は「表皮」と「真皮」に分けられます。私たちが普段「肌」と呼んでいるのは、「表皮」のこと。その表皮も「角層」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層」の4層に分かれています。基底層の細胞分裂によって生まれた細胞が、それぞれの層で形や役割を変えながら徐々に上に押し上げられ、最後古い角質となって自然に剥がれ落ちるのが肌細胞の寿命です。表皮の最上層にある「角層」がバリア機能を担っています。この角層の厚みは0.02mmほど。その中に10~15層ほどの角質細胞が積み重なっているのです。わずか0.02mmで肌を刺激や異物から守っているとは、大変な仕事を担っているのですね。

バリア機能に必要な3つのうるおい成分

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では、角層のバリア機能は何によって保たれているのでしょうか。答えは3つのうるおい成分です。

(1)角層の表面を覆っている皮脂膜

汗腺から分泌される汗と皮脂腺から分泌される皮脂が混ざったものが「皮脂膜」です。この皮脂膜は角質層にたまった水分の蒸発を防ぐことによって皮膚のうるおいを保持しています。

(2)角層細胞の中にあるNMF(水溶性のうるおい成分)

肌に元来備わっている保湿成分のアミノ酸類、PCA(ピロリドンカルボン酸)、乳酸、尿素、クエン酸塩などの総称で「天然保湿因子または自然保湿因子(Natural Moisturizing Factor)」といい、頭文字から「NMF」と略記されます。化粧水などから与えられた、保湿成分や水分を蓄える働きもあります。

(3)角層細胞と角層細胞の間にある細胞間脂質(油溶性のうるおい成分)

主成分のセラミド、コレステロール、脂肪酸などの脂質の総称です。角層細胞と角層細胞を接着剤のようにつなぎ止め、角層内の水分が奪われないようにしています。細胞間脂質はバリア機能の要といわれていて、セラミドが約50%を占めています。セラミドは水分を抱え込んで蒸発させないようにする保水力に優れた成分です。

「化粧品の美容成分は浸透しない説」はYES or NO?

スキンケア製品の役割の第1ミッションは、うるおいのサポート

「化粧品の美容成分は浸透しない説」はYES or NO?

もともと角層上にある「皮脂膜」と「NMF」「細胞間脂質」。どれもバリア機能を良好に保つには欠かせない成分です。しかし敏感肌や乾燥肌の人が、自力で良好な状態を保つのは至難といえます。さらに加齢でも機能低下は起こります。そこで、必要となるのがスキンケア製品によるサポートというわけです。ところが、角層に美容成分を浸透させるのは容易ではありません。異物の侵入を防ぐバリア機能が邪魔をしてしまうからです。だからこそ“化粧品は浸透しない説”が生まれたりするわけですが、それは極論。浸透するしないは、分子の大きさや性質で分かれます。もちろん浸透しないから効果がないということではありません。肌の表面で機能する成分もあるのです。

美容成分は浸透しないとされる、2つの理由

(1)分子量問題

分子量は分子の大きさのことです。外敵から肌を守っている角層は、相当小さな分子量でないと通り抜けることができません。とても侵入することができない大きさです。一方、水(H2O)の分子は18ダルトン。通り抜けることができるので、お風呂に長く入っているとふやけたりします。とはいっても体には体液の濃度を一定に保つ仕組みが備わっているので、ふやけ切ってしまうことはありません。

(2)脂溶性と水溶性問題

同じ表皮でも表面は皮脂膜で覆われているので、角層は水溶性より脂溶性の成分の方が吸収されやすい性質があります。逆に、角層より下の層は水溶性の成分のほうが吸収されやすい性質があります。たとえばヒアルロン酸やビタミンCのような水溶性の成分を角層に吸収させるには、油溶性の力を借りた方が、通り抜ける力は強くなります。ビタミンAは脂溶性です。

つまり、角層のすみずみまで成分を浸透させるためには、表皮の性質と美容成分の分子量のマッチングが必要ということです。そして「いかに的確に届けるか」、化粧品会社はしのぎを削っています。テクノロジーは研究者の腕の見せどころです。

ビーグレンの浸透力の高さは「QuSome®(キューソーム)」技術にあり!

「化粧品の美容成分は浸透しない説」はYES or NO?

研究者の腕の見せどころでもある、美容成分の浸透技術。ビーグレンのスキンケア製品には、医療分野で使われるドラッグデリバリーシステム(薬物伝達システム=DDS)の第一人者、Dr.ブライアン・ケラーによって開発された独自の浸透テクノロジー「QuSome®(キューソーム)」が使われています。最大の特徴は多様な美容成分を「QuSome®」カプセルに閉じ込めて、安定した状態で角層に届けられること。それぞれの製品の容器の中には何十億個ものQuSome®が配合されています。QuSome®の大きさは直径70~150ナノメートル。針の先に50個もおさまるほど微小です。なかでも「QuSomeローション」にはQuSome®の仕組みを、化粧水に最適な形へ進化させた「Charged QuSome®」を採用しています。

「Charged QuSome®(チャージドキューソーム)」は、角層の中にたどりついたカプセルから、じわじわと時間をかけて美容成分が溶け出す仕組み。保湿維持の効果は17時間にも及び、これによって美容成分が角層のすみずみへ行き渡り、長時間うるおいを保ちながら、角層を補修。セラミドなどバリア機能に必要な3つのうるおい成分を整え、すこやかな肌へと導きます。さらに化粧品の通り道である角層が整うことで、後から使用する美容液やクリームの浸透力アップにもつながり、効果も高まるというわけです。

うるおいのいらない肌はない!

「化粧品の美容成分は浸透しない説」はYES or NO?

角層のバリア機能の話から進めてきましたが、洗顔後の肌に最初に届く化粧水の美容成分は、美肌の鍵を握る土台となります。下準備のように捉えがちですが、化粧水こそ“浸透力”が大切なのです。化粧品、それも化粧水は一見どの製品もうるおいを与えるという意味では同じように思えますが、実は同じではないのです。私たちの肌がそれぞれ異なるように、必要な美容成分も異なります。しかし、肌のうるおいに関しては、誰でも必要不可欠なもの。多くの肌トラブルの元凶となる乾燥に対抗するため、必要な化粧品を選ぶようにしたいですね。

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