脱・肌悩みシリーズ(12) 目元のくま「“青くま”“茶くま”“黒くま”の“くま”3兄弟をやっつけろ!」
読者からの質問の手紙

美子がスキンケアスペシャリストのグレン先生とともに、皆様からの肌悩みへのご質問に回答するシリーズ『脱・肌悩み』。「年中、顔がこわばるようで目元や口元の細いしわが気になります。どうすればいいの?」というご質問にお答えするために、第14回は「乾燥肌」「乾燥じわ」を取り上げます。乾燥肌改善の第一歩は、本当の意味での「乾燥肌」を知ることなのです。

乾燥肌の意味を正しく理解する

美子

私は「まだ目立つしわはない!」と信じているのですが、鏡をよく見ると、下まぶたの辺りに細かいちりめんじわが…。特に夕方に気になります。朝たっぷり保湿しても、オフィスのエアコンには負けてしまうのかも。

グレン先生

昔は肌の乾燥といえば秋冬の悩みでしたが、最近は一年を通じて乾燥肌に悩む方が増えています。スキンケアの話をするうえでも「乾燥肌」は欠かせないキーワードになっていますね。乾燥肌の意味をしっかりと理解すれば、乾燥肌から卒業することができますよ。まずは、どういう状態を乾燥肌と指すのかお話ししましょう。

美子

ぜひ、お願いします!読者の方からも一番ご質問が多いのが「乾燥肌」なのです。私の友人も常套句のように、揃って「乾燥肌なの」と嘆いているくらい、まるで乾燥肌がスタンダードな肌のようです。

グレン先生

それだけ「乾燥」が肌の状態に深く関わっているからでしょう。乾燥肌とは角層内の水分が蒸発している状態のことです。

角層の構造

水分を保つには、皮脂NMF(天然保湿因子)セラミド(細胞間脂質)の3つが必要です。十分に保湿しても肌の乾燥が避けられないとしたら、この3つが足りず、バリア機能が低下している可能性があります。

美子

バリア機能の低下は一層の乾燥を招いてしまいますよね。すると、まさに負のスパイラルが出来上がってしまうというわけですね…。

グレン先生

その通り。バリア機能は角層の水分の蒸発を防ぐと同時に、外的刺激をブロックする働きもしています。 機能が低下すると、外からの異物が侵入しやすくなり、かゆみや肌荒れなどのトラブルを引き起こすこともあります。これまで何も問題なく使用していたスキンケア製品が肌にしみるように感じる…。身に覚えがありませんか?

乾燥の原因は気温や湿度の変化紫外線血行不良間違ったスキンケアホルモンバランスの乱れターンオーバーの不調などさまざまです。それらが絡み合って細胞がダメージを受け、うるおいを保つ力が弱まってしまうのです。

皮脂・NMF・セラミドの3つが揃ってこその「うるおい」肌

美子

皮脂とNMFとセラミド、どれか一つが不足しても「乾燥肌」へ向かってしまうのですね。

グレン先生

まっしぐらに!そして、残念ながら、皮脂・NMF・セラミドは加齢によっても低下していきます。40代の皮脂量は20代の半分ほど。それなのに頻繁に「あぶらとり紙」を使ったり、洗浄力の強い洗顔料を使っていたりしたら…。

比較的「日本人はベタつくのを嫌う」 といわれていますが、うるおいはしっかりと残して、汚れだけを落とすような洗顔を徹底しなければ、大切な皮脂も根こそぎ洗い流してしまいます。皮脂が足りなければ、皮脂膜がつくることができません。すると、角層にダイレクトに刺激が伝わりやすくなります。皮脂の分泌量は部位によって差があるのは分かりますよね?

美子

はい。 2大皮脂分泌量トップがTゾーンUゾーン。反対に分泌量が少ない部位の2つが目の周り口元。 思い返してみると、あぶら取り紙を使う時って、無意識に目元や口元に当てているかも…。

グレン先生

今、気づけたことで今後はもっと意識できるようになりますよ!スキンケアは無意識からの“気づき”も大切。無意識のうちに貴重な3大うるおい成分を失うことのないようしたいですね。

NMFアミノ酸乳酸などから成る、水分を抱えこむ性質を持った天然の保湿因子。NMFがあるから、角層内の水分量は一定に保たれているのですが、日焼け睡眠不足ストレスの影響を受けやすく、あっという間に不足してしまいます。

美子

NMFはなかなか繊細なうるおい成分みたいですね。セラミドは美容成分としても広く知られていますよね。

グレン先生

えぇ、 セラミド細胞間脂質主成分です。角層の細胞と細胞の間を埋めて、細胞同士を接着させるセメントのような役割を担っているのですが、若くて健康な肌にはたっぷり含まれています。

美子

年齢を重ねた肌のためのスキンケア製品にはセラミドが配合されているものが多い理由は、そこにあるのですね。

グレン先生

はい、細胞同士を接着させるセメントが足りない状態になると、水漏れしやすくなるのは想像がつくでしょう?そのため、バリア機能も低下するのです。NMFセラミド表皮のターンオーバーの過程でつくられるので、ターンオーバーの乱れもNMFの低下につながります。保湿しても保湿しても、うるおいが保てない肌は、NMFやセラミドが枯渇している状態です。

「ちりめんじわ」は乾燥じわの危険サイン

グレン先生

美子さんは、夕方になると下まぶたの付近に細かいちりめんじわが出るようですね。肌がつっぱったりはしませんか?

美子

します、します! チリチリ音を立てる感じでつっぱります。

グレン先生

それは乾燥じわの危険サインですよ。 皮膚は乾燥すると柔軟性を失いますよね。そんな状態でも私たちは表情筋を動かすので、その度に皮膚も引っ張られたり、縮められたりして、ちりめんじわがつくられてしまうのです。

そのままの状態を続けていると、真皮にまで影響が及び、溝が深くなり、くっきりしたしわになってしまいます。 そうなってしまう前に丁寧な保湿ケア肌の柔軟性を取り戻しましょう。

美子

まるでくしゃくしゃ乾いてしまった洗濯物みたい。先週末は洗濯物を洗濯機に入れっ放しにして干すのを忘れちゃって…。身に覚えがあるだけに、手に負えない深いしわになるのも想像できます。

丁寧なスキンケアが、乾燥に強い肌をつくる

グレン先生

「保湿=与える」と捉えがちですけれど、乾燥肌のスキンケアは落とすケアでも保湿を意識するのが正解です。メイク落としや洗顔料は、洗浄力が強過ぎないものを選ぶこと、与えるケアでもこする・たたくなどの刺激摩擦を避けて保湿を徹底することがポイントです。美子さん、お風呂では「ちょっと熱めのシャワーが好き」なんて言いながら、42℃以上のシャワーで顔をすすいだりしていませんか?

これはNGです。洗顔のすすぎに強いシャワーを直接顔に当てることは、乾燥肌には刺激になってしまいます。温度も調節してぬるま湯で顔をすすぐようにしましょう。

美子

ついついシャキッとする熱めのシャワーを浴びながら、顔もすすいでしまっています…。でも、洗顔後の肌は皮脂膜のない状態なので、肌が湿っているうちにすぐに保湿を心掛けています。ちゃんとこれまでの勉強を活かして、美容液の後にも水分が逃げないようにクリームで蓋をすることも守っています!

グレン先生

血管が存在しない表皮では、水分が巡ることで栄養が運ばれうるおいのある肌が保たれることも近年分かっています。実は、バスルームでローションをつけてもいいくらいなのです。

セラミドヒアルロン酸ペプチドなどの保湿成分が入ったスキンケア製品なら、なおいいですね。単に水分や油分を与えるだけでなく、保湿成分はもちろん、肌内部の環境を整える成分が含まれたスキンケア製品を賢く選ぶこと。またそれらの成分をしっかりと肌に浸透させるように、化粧水、美容液、クリームと一つ一つ丁寧なハンドプレスも忘れずに行いたいですね。

美子

グレン先生のアシスタントとして、熱いシャワーでの洗顔は止めて、面倒がらずに丁寧な保湿ケアを徹底します!

美子プロフィール
グレン先生プロフィール
次回予告

自分では見えづらく、他人からは見えやすい「首のしわ」に着目します。
「年齢を隠せない首」といわれますが、それもお手入れ次第。
またご一緒に肌悩みに取り組んでいきましょう。

読者からの質問の手紙

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