肌、ゴワついてる?冬のゴワつき徹底対策

「肌の触り心地がいつもと違う」「なんか肌がゴワついてる?」。なにげなく肌に触れてみて違和感を感じることはありませんか?特に冬は、冷気と乾燥によって、体調のみならず肌のコンディションも崩れやすいとき。今回は、そんな時期に多くの方が抱える肌悩みの一つ「ゴワつき肌」について、その原因と対策をご紹介します。

 

どうして肌がゴワつくの?

スキンケアはちゃんとしているし、使用している化粧品も変えていないのに、肌の手触りが悪く、ゴワつきが気になるという方は少なくありません。その原因の一つは、ズバリ「角質肥厚(かくしつひこう)」。 角質肥厚とは、読んで字のごとく、角質が肥えて分厚くなってしまった状態のことです。そのまま手を打たず放置すると肌の表面が硬くなり、ゴワゴワの肌状態に。また、化粧水や美容液などが浸透しにくくなるため、効果的な保湿ができなくなり、さらに悪化させ、肌における負のスパイラルに陥ってしまいます。なぜこのような現象が起きてしまうのでしょうか?そのキーは「ターンオーバー」にあります。

なぜ「ターンオーバー」は乱れる?

肌、ゴワついてる?冬のゴワつき徹底対策

肌の表面0.02mm~0.05mm程度の薄い層の部分は「角層」です。角層にある角質は外部の刺激から皮膚を保護し、水分を保持してくれる大切な「バリア機能」の役目を担っています。また、新陳代謝によって常に生まれ変わり、役割を終えた角質は最終的に垢となってはがれ落ちていきます。この一連の流れが「ターンオーバー」です。

肌のゴワつきは、このターンオーバーの乱れによる角質肥厚が主な原因の一つとされています。肌の調子を狂わせるターンオーバーの乱れが起きる原因・理由は大きく4つ挙げられます。

【理由その1・・・年齢】

「ターンオーバーは一般的に28日周期」と知られていますが、実はこれ、10代後半〜20代前半くらいの理想値を基準にした数字。実際は30代~40代で45日程度、またはそれ以上といわれており、年齢によってその周期はかなり異なってきます。

とはいえ、加齢によってターンオーバーの周期が遅くなってしまうのは仕方のないこと。重要なのはターンオーバーの促進化ではなく「正常化」です。無理やり角質を落とすような行為は肌に負担をかけてしまいます。年齢にふさわしい理想的な周期を目指しましょう。

【理由その2・・・紫外線】

肌の大敵は、何といっても紫外線!たとえ毎日しっかりスキンケアをしたとしても、UVケアを怠り紫外線を浴びることで肌にかかる負担は、そのときだけではありません。冬であろうと曇りの日であろうと、油断は禁物です。紫外線による肌ダメージは蓄積し、やがて深刻なターンオーバーの乱れを招く結果になります。 傷ついた肌を早く回復させようとターンオーバーが早まり、未熟な角質が表面に出てきてしまうのです。そうならないためにも、常日頃からしっかりUV対策を行うことが不可欠です。

【理由その3・・・生活習慣】

睡眠不足、偏った食事、不規則な生活サイクル…。生活習慣の乱れは、肌の免疫力を低下させ、ターンオーバーの周期を狂わせる要因になります。脂質・糖質の多過ぎる食事やアルコール、カフェインなどの刺激物はなるべく控え、良質なタンパク質、各種ビタミン、特にビタミンA、B群、C、D、E、ミネラルをバランス良く摂取することを心掛けてください。 また、お風呂でぬるめのお湯にじっくり浸かることや、適度な運動を取り入れることもおすすめです。ストレスは溜めず、こまめに発散するようにしましょう。

【理由その4・・・不適切なスキンケア】

怠けてもダメ、やり過ぎてもダメなのがスキンケアです。特に注意しなくてはいけないのが、日々のクレンジングと洗顔です。「クレンジングをないがしろにしていないか?」「ゴシゴシ洗いや温度の高過ぎるお湯での洗顔をしていないか?」「肌に合わないクレンジング製品や刺激の強い洗顔料を使用し続けていないか?」自問自答しながら、これら肌を傷める要因を丁寧に取り除くのが得策です。

また、ピーリングや角質ケアなどのスペシャルケアを週に何回も取り入れてしまうような「やり過ぎ」もNGです。必要な角質まで落としてしまい、肌に負担をかけることでトラブルを引き起こす要因になります。

簡単!ゴワつき肌対策はコレ!

ここまで説明した通り、肌のゴワつきが気になる場合は、ターンオーバーを正常に保つことを意識して、生活習慣を見直す必要があります。「そうはいっても効果が出るまでに時間がかかる!」という方のために、この項目ではおすすめの簡単なゴワつき肌対策法をご紹介します。

洗顔前の「ホットタオル」でクリア肌

その肌、ゴワついてる?冬のゴワつき徹底対策

クレンジングの後にホットタオルで肌を蒸らすと、毛穴が開いて汚れを浮かせ、より落ちやすくなります。ハンドタオル、おしぼりなど、顔を覆うには十分なサイズ(長過ぎ、大き過ぎではないタオル)だと扱いやすいですよ。

【ホットタオル洗顔のやり方】

【1】 タオルをたっぷりの水に浸した後、固く絞り、ラップに包んで(面倒なときはそのままでもOK)電子レンジで1分ほど温める。

【2】 人肌よりすこし温かい程度まで粗熱が取れたら、顔全体をホットタオルで覆い、1~2分間ほど置く。

【3】 そのタオルで、やさしく肌の表面を一度だけふき取る。

【4】 ぬるま湯で顔を濡らし、洗顔をスタート。

 

ご注意!洗顔中の「摩擦」

洗顔の際、ゴシゴシと強くこするのはNG!まず、皮脂分泌の多い額と鼻のTゾーンから汚れを落としていき、頬、そして皮膚の薄い目元・口元の順番で洗顔料をなじませていきましょう。

また、汚れを落とすためには30℃~33℃程度のぬるま湯を。髪の毛の生え際やフェイスラインなどに泡が残ると肌トラブルの原因になりますので、しっかり、でも手早くすすぐこともポイントです。

浸透効果UPには「ハンドプレス」

化粧水、美容液などをつける際にぜひ試してほしいのが「ハンドプレス」です。ハンドプレスとは、その名の通り「手で押さえ込む」ということ。スキンケアアイテムを肌につけた後、手のひら全体で包み込むように優しくプレスすることで、美容成分の浸透が高まります。

スキンケアアイテムを手のひらに取った後、両手に軽くなじませ、顔全体を包み、やさしく押さえるようにつけます。

目元、口元、鼻まわりなどの細かい部分は、中指と薬指で押さえるようになじませます。目の下の三角ゾーン、特に目頭側の鼻の横や目の下も意識してなじませるようにします。

額やあごも忘れずにスキンケアアイテムをなじませます。最後にもう一度、手で顔全体を包み込むように、やさしく押さえましょう。

【ココがポイント!】

スキンケアアイテムは人肌に温めて使った方がなじみますので、手が冷たい場合は手をもんだり、ぬるま湯に手を浸したりして温めてから行うようにします。

化粧水では数回に分けてなじませる方が多いですが、美容液も一回分を2〜3回に分けて少しずつ塗ると、ベタつかずさらに浸透しやすくなります。

角質ケアは生理後に

生理前は肌の角質が厚くなり、特にゴワつきが気になるタイミングです。いつもより熱心に角質ケアを行いたくなりますが、この時期の肌はとても敏感で刺激に弱いため、避けるのがベターです。

その代わりに、たとえ肌にベタつきがあるように感じられても、しっかりとした保湿や紫外線対策、十分な睡眠を意識することが肝心です。角質ケアは、新陳代謝が高まる生理後1週間の「卵胞期」のタイミングで行うといいでしょう。

猫の手よりプロの手!

いろいろと試行錯誤してみたけれど、ひどいゴワつきが一向に改善されない。そんなときは、自己判断をやめてプロの力を借りてみるのも一考です。肌悩みを抱える多くの人の肌に触れているエステサロン、皮膚科医の診断とともに施術を試みる美容皮膚科へ。自分の肌の状態を確認してもらった上で適切なアドバイスをもらうと、新たな打開策を見い出す可能性が高くなります。赤みや痛み、かゆみなどが一定以上の期間続く場合は、皮膚が何らかの炎症を起こしている可能性があります。ためらわず、肌疾患に医療的措置を行う皮膚科の受診も検討してください。

表面的な保湿対策だけじゃ足りない!

年齢を重ねると、若いころと比べて傷が治りにくくなるといわれています。これもターンオーバーの遅れの仕業です。肌の状態にも影響が出るのは当然といえます。年齢は逆行できませんが、悪い習慣を見直し、表面的な保湿対策に頼り過ぎずに、根本的な改善方法を検討することが大切です。遠回りに思えますが、実は肌改善への近道なのです。ゴワつきは、肌からのSOSのサインと捉えて、ターンオーバーの正常化を目指しましょう。

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