アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

11月も残り数日となり、“食欲の秋”をたっぷり蓄えた体に重苦しさを感じている方もいるかもしれません。師走の喧騒に巻き込まれる前に、心も体もスッキリとヘルシーな状態に戻しておきたいところ。ダイエット大国、アメリカでは毎年さまざまなダイエットが誕生し、ヘルスコンシャスの高い女性たちの注目を集めています。当サイト内でも今年話題となったダイエットをいくつかご紹介してきましたが、実はまだまだ存在する人気のダイエット。これだけ種類が多いと始める前から迷ってしまう方も多いことでしょう。今回は、アメリカを中心に2018年注目を浴びた10大ダイエットをその特徴とともに一気にご紹介!自分のスタイルに合ったダイエットをぜひ見つけてください。

アメリカでの“ダイエット”の捉え方

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

まず理解しておきたいのが、アメリカのdiet(ダイエット)という言葉に含まれる微妙な意味の違いです。日本で考えられている、「痩せる“ダイエット”」としてももちろん使われますが、単純に“食習慣”や“食生活”という意味だけで使われることも多々あります。例えば、ベジタリアンやヴィーガンは痩せるという目的以上に、動物愛護の意思やシンプルに健康を目指す目的で、自分のライフスタイルの選択として、そういったダイエット(食習慣)を送っている人が多くいます。またグルテンフリーなども、小麦アレルギーやグルテン不耐症の食事療法として、グルテンフリーのダイエット(食生活)を選んでいる、と表現することもあります。

いわゆる日本で認識されているような“減量”や“痩せる”ことを最大の目的とした“ダイエット”ではない場合もあるわけです。複雑な点は、アメリカで人気のダイエット(食習慣)が日本で紹介される際には、そのまま“○○ダイエット”として表現されることが多いため、減量のみが目的であるかのように捉えられがちなこと。しかし一方で、単純な食習慣や食生活の方法であっても、健康になることが目的のため、ヘルシーな身体状態に戻ることで、結果的に減量に繋がる場合も多いのが実情です。つまり、“ダイエット(減量)効果のあるダイエット(食生活)”が多いというわけ。そのためアメリカ人にとっても、その使い分けや認識の仕方は非常に曖昧で、以下で説明していくようなダイエットは両方の意味を包含しながら扱われているように見受けられます。

今回は、ヘルシーに美しく痩せる食生活という視点で、痩せることを目的としてプログラムされたダイエットと減量効果のある食習慣の両方を含めた人気ダイエットを包括的にご紹介していきたいと思います。
*自身でも数々のダイエットに挑戦したライター本人による、独自判断の難易度査定もぜひご参考に!

①パレオダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

以前サイト内でもご紹介し、話題を集めたパレオダイエット。セレブにも実践する人が多いこの食習慣は、2018年を代表するダイエットの一つといえるでしょう。ベースにパレオダイエットを取り入れながら、新しいアレンジを加えた類似のダイエットも登場するなど、その人気ぶりがうかがえます。詳細や実践方法はサイトの記事を参照いただくことをおすすめしますが、基本的には、農耕が始まる前の原始時代の食生活に戻していくダイエット方法と理解しましょう。そのため、積極的に摂取するものは、肉、魚介類、卵といった動物性タンパク質を中心に、野菜、ナッツ、たね類、フルーツなどです。農耕が始まってから食べられるようになった米や小麦、パスタなどの穀物と豆類は控えるようにします。満腹感を満たす効果の低いとされるご飯やパンを避け、反対に満腹感を得やすいタンパク質中心の食生活に変えることで総カロリーは抑えられるとされています。また、乳製品や添加物の多い加工製品なども禁止しているため、近代になってから増加傾向のあるアレルギーや消化不全などのトラブルにも効果が出やすい食習慣であるとされています。

こんなアナタに向いている

パレオダイエットでは、炭水化物はNG食材ですが、フルーツやでんぷん質の多い野菜(じゃがいもやさつまいも)などの糖質、または脂質を制限しているわけではないため、炭水化物の代替となる食材の種類の多さに助けられることも多いです。また期間も設定されていないので、ダイエットでストイックになり過ぎて逆効果になるパターンが多い人にはおすすめです。現代化された体を、ゆっくりと人間本来の姿に戻していきましょう。

【パレオダイエット簡単まとめ】
・農耕以前の原始的な食生活で、人間本来のライフスタイルを再現
・OK食材、NG食材を把握する
・動物性タンパク質、野菜、フルーツが中心。
・炭水化物、乳製品、加工製品はNG、脂質はOK。
・期間設定やカロリー制限・計算はなし

 

②ケトジェニックダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

パレオダイエットと並び、今年の顔とも言えるのがケトジェニックダイエットです。こちらのダイエットもサイト内で多数のレシピを紹介しています。ケトジェニックダイエットは、パレオダイエットと混同しやすい類似点も持ちながら、体の脂肪燃焼システムそのものを変化させるダイエットとして、独自の最終目的が明確に定められています。基本的には、脂質の摂取量が多く、糖質の摂取量が少ないのが特徴。総エネルギー摂取量のうち80%を脂質から摂取し、炭水化物は制限、たんぱく質は適切な量を摂取することが必要となります。通常、人間の体は糖質=グルコースをエネルギー源としていますが、体内に十分なグルコースがないと判断すると、脂肪をエネルギー源として燃焼するように体のシステムが自動的に変更されます。それがケトーシス状態といわれ、その結果として、脂肪を燃焼しやすい体に変化させていくダイエット方法です。つまり、エネルギー源が脂肪だけになるまで、体内のグルコース量(糖質量)を減らすというわけです。

炭水化物の摂取量を減らして脂質の量を増やせば、糖質を燃焼する手間が省け、体をより早くケトーシス状態にすることができるため、通常のダイエットならNGとされることの多いマヨネーズ、クリーム、ベーコン、バターなど高脂質食材も食べることを推奨しているほど。しかし、糖質そのものを制限しているため、炭水化物はもちろん、果糖を含むフルーツやでんぷんを多く含む野菜(じゃがいもやさつまいも)もNG食材になります。炭水化物を制限する点では、パレオダイエットとも類似していますが、ケトジェニックダイエットでは、一切の糖質を制限されることと逆に乳製品の摂取が可能な点に相違が見られます。そして何よりもの違いが、その目的です。食生活を古き良き時代のスタイルに戻すことで、健康状態の改善を目指すパレオに対して、ケトジェニックには、「ケトジェニック体質に変えること」という明確なゴールが設定されています。そのため、「総エネルギー量の80%を脂質にする」というストイックな原則を守ることが求められています。

こんなアナタに向いている

体質改善がゴールのため、きちんとルールに従った食生活を送ることで、確実に体質が変わります。急激な体重増加に真剣に悩んでいる方やきちんとした体質改善を求める方には、効果的な方法かもしれませんね。また目的意識がはっきりしているため、“健康な体になる”という漠然とした目標設定では続かないという人には、よりストイックに打ち込めるでしょう。しかし、ケトーシス状態を導くダイエット方法には異論を唱える人も少なくありません。実践する際は、きちんとリサーチの上、体調と相談しながら行いましょう。

【ケトジェニックダイエット簡単まとめ】
・総エネルギー量の80%を脂質にする
・高脂質を摂取(肉やベーコン、バター、乳製品もOK)
・糖質はカット(炭水化物、フルーツ、一部野菜も制限)
・ケトーシス状態になるケトジェニック体質になることが目的

 

③Whole 30(ホール30)ダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

名前の通り、Whole(自然食品)を食生活の中心においたダイエット方法で、スポーツ栄養学、解剖学、理学療法の経歴がある元夫妻、ダラス&メリッサ・ハートウィグによって、30日の栄養摂取プログラムとして開発されました。具体的には、砂糖、アルコール類、炭水化物、穀物、豆類、乳製品をカットし、肉、魚介類、卵、野菜、果物、良質なオイル(植物油、ココナッツオイル、ナッツ類)を積極的に摂取することを推奨しています。それらの食材にフォーカスした食生活によって、30日間で腸内環境がリセットされるとしています。明確な期間設定はありますが、一時的な食事制限や減量ということではなく、30日間で見つめ直すことによって、それ以降の食生活、食べ物への考え方、ライフスタイルを変えることを目的としています。

自然食品を中心としていることから、こちらもパレオダイエットと類似した点が非常に多いことが分かります。しかし、Whole 30の方は30日間で食生活をリセットすることを目的とする短期プログラムとして開発されているため、具体的なメニュー例や週ごとのモチベーションが設定されているなど、プログラムを達成する工夫がなされています。また砂糖を加える食事をカットしている点にも違いがあるため、Whole 30のレシピはパレオダイエットに当てはまりますが、すべてのパレオダイエットのレシピがWhole 30のガイドラインに沿ったものではない、とされています。つまり、パレオダイエットの方が広義的なダイエット方法、食事方法だといえるでしょう。

こんなアナタに向いている

パレオダイエットとの類似点が非常に多いwhole30。明確な違いは、30日間という期間が設定され、プログラム化されていること。実際に、プログラムに参加する仲間との交流などもあり、約1ヶ月というゴールに向かってモチベーションが保ちやすいと考えられます。フリーハンドで独自にアレンジしながら進めるよりは、ガイドラインに沿って進めて行く方がやりやすい方には、Whole 30から始めてみるのもいいかもしれません。ただ、仕事や体調などの理由でプログラムやルールから少し外れてしまったときに、そのこと自体にストレスを感じてしまうタイプの方は、柔軟にアレンジできるパレオダイエットから始めるといいでしょう。

【Whole 30ダイエット簡単まとめ】
・30日間で腸内環境・食生活のリセットを目的とした短期プログラム
・自然食品にフォーカスした食事方法
(砂糖、アルコール類、炭水化物、穀物、豆類、乳製品をカット。肉、魚介類、卵、野菜、果物の積極的な摂取を推奨)
・食生活やライフスタイルの変化により健康的な体を目指すダイエットで、一時的な減量が目的ではない

 

④IF(短期断食)

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

アメリカの健康系情報サイトやセレブの美容トレンドを発信するサイトなどでも、今年注目のダイエットとして特集されることが多かった短期断食(Intermittent Fasting通称:IF)。パレオやケトジェニックが「何を食べるか」の食べ物に焦点を置いているのに対して、短期断食は「どう食べるか」の食べ方にフォーカスしたダイエット方法です。食べない時間を意図的に作ることで、普段の食生活による消化・吸収活動で酷使している胃腸を休ませることが重要なポイント。本来の正常な機能を取り戻すことにより、消化・吸収活動を効率よく行い、太りにくい体質を作っていくのが短期断食の目的です。単純に食べないことで無理やり減量するわけではなく、計画的にルールに従って胃腸を休ませることで機能を回復させる、という考え方を理解する必要があります。

短期断食には、朝食を抜く「16/8ダイエット」や1週間のうち2日だけカロリー制限のある断食をする「5:2ダイエット」など、種類が細分化されているのも大きな特徴。また通常の断食とは違い、まったく何も食べてはいけない日を作る必要がないのも短期断食が広くフォローされている理由だと考えられます。もちろん短期断食の時間は、「液体物のみ摂取」や「カロリー500kcal以下に抑える」などの制約が少なからずあるため、一日の摂取カロリーは確実に落ちます。それにより明らかな減量が見込めるので、初期段階から数字に現れやすいという点をメリットに感じる人も多いよう。そして、ほとんど制限がない通常の食事日のサイクルがすぐに訪れるため、外食などの付き合いがある人にとっても継続しやすいのも魅力の一つ。余分なものを取り込んできた身体が自然と軽くなり、健全に機能する上で必要な摂取カロリーのみを欲するという、燃費の良い体に変化させていくダイエット法だといえるでしょう。

こんなアナタに向いてる

食べない時間帯やカロリー制限のある断食日はあるものの、それ以外の食事日には食材の制約がほとんどないため、普段から付き合いの外食などが多い人でも食事メニューが狭まることはないです。ダイエットしながら食事を楽しめる日も欲しい!というメリハリをつけたい人には向いているかもしれません。

【短期断食の簡単まとめ】
・胃腸を休めませる時間帯や曜日を設定することで、本来の機能を取り戻し、太りにくい体質に変える
・断食日(断食時間)と食事日(食事時間)がミックスされている
・食事日(食事時間)の食材の制限は特にはなしだが、ヘルシーなメニューを心掛ける
・種類によってはカロリー計算があり
(短期断食の選ぶ種類によって難易度に差が出るので注意!)

 

⑤アルカリ性ダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

食材の選び方で体質改善するというダイエット方法でいうと、アルカリ性ダイエットもその一つ。アメリカでは、モデルのジゼル・ブンチェンを妻に持つNFLのスーパースター、トム・ブレーディー選手が実践しているとされています。具体的には、食材をアルカリ性と酸性に分別し、食事の70%をアルカリ性食材にすることで、体内のph(水素イオン濃度)バランスを整えていきます。もともと人間の体は、phバランスが弱アルカリ性であることが理想とされているのは、それが本来の血液のph値だからです。また、内臓負担の多い酸性食材を減らしていくことで、毒素排出の役割をする肝臓や腎臓の機能を正常化していき、痩せやすい体へと導いていくダイエット方法なのです。

実際に、アルカリ性食材と酸性食材を大まかに分けてみると(下記『アルカリ性ダイエット簡単まとめ』を参照ください) 、アルカリ性食材を中心とした食生活は、限りなくベジタリアンの食生活に近いことが分かります。ただしアルカリ性ダイエットの場合、酸性食材であっても食べてはいけないということではなく、あくまで量を減らして、食べなくてはいけないということ。逆に食べてはいけないとされているのが、コーヒー、紅茶、甘味飲料、砂糖、缶詰フルーツ、ジャム、揚げ物、アルコール。カフェインと砂糖に対して制限が多いですが、アルカリ性に属する黒砂糖の摂取は可能ですので、メニューに甘さが欲しいときはミネラル豊富な黒砂糖で代用できそうです。

こんなアナタに向いている

酸性食材の摂取が可能ではありますが、ベジタリアンに近い食生活になります。今まで炭水化物大好き!油もの大好き!という食生活を送っていた人には、急激な食生活の変化によるリバウンドの危険性もアリ。野菜やフルーツがもともと好きだったり、朝食にスムージーを取り入れていた人には導入しやすいダイエット方法かもしれません。

【アルカリ性ダイエット簡単まとめ】
・食品の70%をアルカリ性食品にしながら、酸性食品も必ず摂取。
・アルカリ食品:野菜、フルーツ、大豆製品
・酸性食品:肉、魚、米、小麦
・体内のphバランスを整えて、身体の機能回復
・肝臓、腎臓の負担を減らし、胃腸の働きを活発にする
・痩せやすい体づくりを目指す

 

⑥カーボサイクルダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

炭水化物を抜く「糖質制限ダイエット」は、ここ数年で飛躍的にその知名度を伸ばした人気ダイエットですが、もっと簡単でバランスの取れたダイエット方法として開発されたのが、カーボサイクルです。炭水化物(カーボ)を摂取する日としない日を交互に繰り返す(サイクルする)ことにより、炭水化物全体の摂取量を無理なく減らすことを目的としています。糖質制限ダイエットは、著しい成果を上げる人もいる中、挫折する人も多いといわれる難易度の高いダイエット方法。対して、カーボサイクルはより健康的で簡単、かつ持続可能なダイエットと位置づけられているのです。もともとボディビルディングの発想から始まったカーボサイクルでは、炭水化物を完全カットしないことで、必要な筋肉までも失わないように設定されています。

炭水化物を始めとする糖質類は、人間の体をつくり、動かすエネルギー源であることに違いはありません。その点を重視し、炭水化物などの糖質を摂取する日は、運動することを前提としています。それにより、摂取した糖をエネルギーとして変換し、脂肪として蓄えないようなダイエットプランになっているのです。また炭水化物を摂取する日としない日のサイクルをフレキシブルにアレンジできることも、よりリアルな生活に寄り添った基準といえるでしょう。週末はお出かけして、気兼ねなく食事を楽しみたい人は、平日5日間を炭水化物なし、週末2日は摂取OKというサイクルにしてもよいそう。もちろん、一日おきのサイクルも効果的です。どの方法にせよ、まずは4週間続けることで、減量に繋がるとされています。

こんなアナタに向いている

カーボサイクルでは、炭水化物や糖質を摂取する日の運動が必要不可欠。普段から運動することが苦手で、不規則な生活を余儀なくされている人には継続が難しい側面もあります。ヨガなどのゆったりとしたアクティビティでも、何かしら体を動かす機会を設けられる人は、カーボサイクルと運動の相乗効果で、無理なく減量が可能です。

【カーボサイクルダイエットの簡単まとめ】
・炭水化物や糖質を摂取する日としない日をサイクルさせる
・本来ならエネルギー源として必要な炭水化物を摂取する日を作ることで、より健康的に簡単に減量することを目的としている
・炭水化物摂取の日には必ず運動する
・通常の食事日もヘルシーなメニュー選択は心掛ける
・4週間の期間設定

 

⑦ローフードダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

ローフード(raw food)、つまり食材を生のままで摂取するダイエット方法です。一般的に、食べ物に含まれる酵素は熱に弱く、48°C以上の熱で破壊もしくは減少します。生の(生に近い)状態で、生きた酵素を効率良く体内に取り込むことで、食材の栄養素を最大限に摂取することが最大の目的。生命活動の源である酵素を十分に摂り入れることで、消化や吸収、排泄、代謝などの生きていく限り続く体内活動に欠かせない大切なタンパク質としての役割を果たしてくれるわけです。新陳代謝の活発化や老廃物の排出の促進に働きかけることで、効率良く痩せる体に変えてくれるとされています。

具体的なローフードのルールは以下の4つ。

【ローフードの4大ルール】
・生のもの
・加工されていないもの
・発酵食品など酵素が多く含まれているもの
・加熱の場合は48℃以下で調理されたもの

 

上記の食材をローフードと定義し、積極的に摂取するようにします。摂取量やカロリーの制限は一切ありません。また食生活すべてをローフードにするのはなかなか難しいので、夜だけローフードや週末ローフード、食事の50%だけローフードというアレンジプランも人気なよう。完全にローフードだけのダイエットになると、体が冷えてしまったり、栄養が偏ったりなどの弊害も生まれる可能性があるので、自分の体調や生活スタイルに沿ったアレンジが求められます。

こんなアナタは向いている

スバリ、日本人には挑戦しやすい食習慣といえるでしょう。和食には納豆や味噌などの発酵食品、豆類や刺身などのローフードが比較的多く含まれていることから、ローフードダイエットが無意識に行われていることも多々あります。アメリカ人よりは、比較的簡単に導入できるかもしれませんね。しかし調理方法に制約があることから、食材を制限するダイエットの中では、食べられる食材が最も制限されてしまうダイエット方法でしょう。

【ローフードダイエット簡単まとめ】
・生もしくは生に近い状態(加熱なら48℃以下)の食材を摂取
・生きた酵素を効率的に体内に取り込むことが目的
・カロリーや摂取量の制限は特になし
・曜日や時間を自由にアレンジし、無理のないスケジュールで進められる

 

⑧デュカンダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

Tinseltown / Shutterstock.com

フランス人医師のピエール・デュカン博士が肥満患者のため考案した方法で、発祥地であるフランスではすでに500万人以上が実施している定番ダイエットです。その人気が国境を超え、アメリカではジェニファー・ロペスやデミ・ム―アが取り入れているといわれています。デュカンダイエットでは、4段階(フェーズ)に分けた食事の摂取方法により、少しずつ太りにくい体質へと変化させていきます。摂取できる食材の種類としては、糖質制限ダイエットに似ていますが、デュカンダイエットの場合はそれぞれのフェーズに必ず期間が設定されているため、ズルズルと糖質制限をやり続けるわけではありません。また食事制限を伴うダイエットの場合、通常の食事に戻した途端にリバウンド、ということがよく聞かれます。しかし、それぞれのフェーズを経ることによって、元の食事に戻す体の準備が出来たところでプログラムが終了するため、リバウンドしにくい体づくりがすでにできているのがデュカンダイエットの魅力なのです。具体的には、以下4つのフェーズの中で、指定された食材を摂取します。

1.アタックフェーズ(激落ち段階)

タンパク質のみが摂取可能。OK食材は、鶏肉(皮はNG)、牛肉、魚介類、卵(一日2個まで)、無脂肪の乳製品。これらの食材であれば、摂取量に制限はありません。10日以上は続けてはならず、体重を3~4kg落としたい人は1日、5~7kg落としたい人は3日が行う期間の目安として推奨されています。また食事の時には水を合計で2ℓ以上飲むことも求められます。

2.クルーズフェーズ(ゆる落ち段階)

タンパク質のみを食べる日と、タンパク質と野菜を食べる日を交互に繰り返します。野菜類では、じゃがいも、とうもろこし、かぼちゃなどの糖質を多く含むものは出来るだけ避け、緑黄色野菜を中心に構成します。このフェーズは、目標の体重になるまで続け、第1フェーズ同様、水分補給をきっちり行います。

3.コンソリデーションフェーズ(現状維持段階)

引き続きタンパク質中心の食事ですが、その他の栄養も徐々に摂取していきます。一日1カップの果物、50g程度のチーズ、麦パンなら2枚食べてもOK。また、1週間に2回は150gの炭水化物の摂取も可能となります。しかし肉類の摂取は避けてください。期間は、1~2段階で落とした体重×10日。例えば3kg落としたとしたら、3×10で30日間、コンソリデーションフェーズを実施します。

4.スタビリテーションフェーズ(体重定着段階)

野菜や果物、タンパク質、適量の炭水化物など、従来の食事に近い構成となりますが、栄養バランスを考慮した食事メニューを意識してください。ただし、週1日だけはタンパク質だけの日を設けます。このフェーズになると、不必要な食欲をセーブすることができ、リバウンドを防ぐ体づくりが整います。

食べられる食材と期間が細かく決められていることもあり、このダイエット方法は確実に減量できるとしてその効果が高い評価を得ています。特に第1~2フェーズでの減量が顕著でモチベーションに繋がる人も多いよう。一方では、そのフェーズでのタンパク質中心のストイックな期間に耐えられず、挫折する人が多いともいわれています。

こんなアナタに向いている

肥満患者のために開発されたとあって、スキームがきちんと定められているデュカンダイエット。効果も確かといわれているので、ルールに従って確実な結果を求める人には合っているダイエットかもしれません。また特別な運動などを必要としないので、食生活のみで、成果を求めたい人はぜひ一度試してみてください!

【デュカンダイエット簡単まとめ】
・フランスのドクターによって開発された4段階ダイエット
・それぞれのフェーズで食べられる食材が決められている
・ベースはタンパク質を中心とした食生活で、徐々に食べられる食材が増える
・プログラムの最後まで到達することで、リバウンドしない体づくりがかなう
・きちんとルールに従えば、効果が得られる可能性が高い

 

⑨フレキシタリアンダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

ベジタリアンやヴィーガンという言葉はすでに広く認知されていますが、2018年になってアメリカでも話題になっているのが「フレキシタリアン」という単語。これは、フレキシブル(柔軟性)とベジタリアン(菜食主義)から造語されており、その組み合わせ通り「ゆるめのベジタリアン」という意味で使われています。

フレキシタリアンダイエットとは、ベジタリアンの食生活をベースにしながら、もう少し柔軟に肉や魚、乳製品も取り入れていくダイエット方法を指します。ルール自体も細かく設定されていないのが特徴で、気軽にゆるく始めた結果、次第に体にとって良い影響が訪れることを期待する形で進めていきます。一部のリサーチによると、野菜を多く食べる人は肉を多く食べる人に比べて体重が少ない傾向にあり、3.6年も長く生きる傾向にあるといわれていることから、ベジタリアンやヴィーガンの食生活がダイエット(減量)にも効果的であることが示されています。ただ、完全なベジタリアンやヴィーガンを目指す場合、継続できない人も多いため、持続可能性を上げる目的で、フレキシタリアンというダイエットが浸透し始めました。

具体的には、『フレキシタリアン・ダイエット(The flexitarian diet)』の本によると「たっぷりの野菜を中心に、週の5日間は一日140g程度の肉を食べてOK、2日間は肉を食べないサイクル」を推奨しています。ただし、糖質(炭水化物)や脂質に関する記述がほとんどないことから、そちらに関しても厳密なルールがなく、本人の良識に委ねられる曖昧な部分に指摘の声があるのも事実です。一般的に、ベジタリアンやヴィーガンの場合、植物性であることが重要なため、フレキシタリアンダイエットの場合でも、糖質や脂質もヘルシーだと判断される範囲で摂取可能だと考えられています。

こんなアナタに向いている

絶対的なルールやNG食材がなく、自分のスタイルや体調に合わせて柔軟に変えていけるダイエットなので、「ダイエット=短期間で減量!」とストイックに捉えず、「健康的な食生活やライフスタイルを自分で築いていく」と意識出来る方にはおすすめの方法です。逆に厳格なルール設定がないと怠け心がチラついて、ずるずるといつも通りの食生活に戻ってしまうタイプは、目に見える効果を期待するのは難しいかもしれません。

【フレキシタリアンダイエット簡単まとめ】
・フレキシブルなベジタリアンのダイエット方法
・野菜メインの食事で肉は週に数回
・それ以外のタンパク質は出来る限り植物性の食材から摂取
・厳格なルールはなく、ヘルシーな食材の摂取を心掛ける
・糖質、脂質の制限も特になし

 

⑩地中海式ダイエット

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

その名の通り、地中海沿岸に位置する国々(イタリア、スペイン、ギリシャ、モロッコなど)の日常的な食習慣を参考に開発された食事スタイルのことを指します。食材の種類によって、毎日摂るべきものや週に数回摂取すべきもの、または月に一回程度に抑えておくべき食材がそれぞれの目安摂取量と伴に細かく決められています(上記のピラミッド参照)。具体的には、パスタや穀類、野菜、フルーツ、豆類、ヨーグルトなどの低脂肪乳製品を毎日の食生活のベースに据え、それに加えてメイン料理として、魚やシーフード、鶏肉を使用することとされています。鶏肉以外の肉、スイーツ、そしてバターやチーズなどの高脂肪乳製品は月に1回~2回、控えめに摂取することがピラミッドの図式から読み取れます。

また重要なポイントして、調理用油にはオリーブオイルを使用することを基本としており、その辺りにも地中海の風を感じます。太陽が輝き、真っ青な海がきらめく地中海の地域だからこそ、果物や野菜、シーフードを重用する食文化が息づいてきたことがうかがえますが、実際に地中海沿岸の国々は古くから長寿の国としても知られています。バランス良く、栄養価の高い地中海料理を取り入れることで、健康的に痩せることができそうです。

一日に1~2杯のワインを嗜むことも薦めており、シーフードのたっぷり入ったトマトパスタなどと一緒に食事することでダイエットになるのであれば、試して損はなさそうですね。しかし、これも日頃からの身体活動が根底にあってこその食生活。ピラミッドの一番下にある日常的な身体活動とは、ウォーキングや家事、掃除などのベーシックな身体の動きを含めた基礎活動。これらが食事量よりも多いことが原則とされています。エスカレーターを避けて階段を使うことや駅までの道のりを徒歩で向かうことなど、日常的な活動量を意識的に増やすことも成功のポイントになるようです。

こんなアナタに向いている

炭水化物が食べられる、特定の禁止食材がない、など食事ダイエットではゆるめ食習慣に位置するため、長く続けられる可能性が高いです。そもそもはある地域の日頃の食習慣であることが根底にあるため、ダイエット効果としての即効性は低いです。しかし急激なダイエットでリバウンドしても意味がないので、炭水化物が避けられない人の中で、じっくりゆっくりと健康的な食生活に戻すことで、ヘルシーな体を手に入れることを目指す人にはぴったりのダイエット法です。自ずとオリーブオイルを利用した地中海料理のレパートリーも増えてくるので、料理好きの方は特に楽しんで進められるかもしれません。

【地中海式ダイエット簡単まとめ】
・調理油にはオリーブオイル
・食材ピラミッドに従う。*糖質制限、炭水化物制限はなし
(毎日摂取―パスタ、穀物、豆類など。
週に2,3回―魚、シーフード、鶏肉、チーズ。
月に一回―鶏肉以外の肉、スイーツなど)
・毎日何かしらの身体活動を必ず行う
・細かいカロリー計算はないが、低カロリーを心掛ける

 

10大ダイエットのまとめとほかにもあるダイエット法

アメリカ発!食べて痩せる10大ダイエット名鑑2018

上記に記載したダイエットの他にも、特定の食品やメニューに特化したダイエットとして、ボーンブロスダイエットデトックススープダイエットを以前にもビーグレンイッシュでご紹介しています。ボーンブロスダイエットは、パレオダイエットと短期断食を組み合わせた食生活に、栄養価の高いボーンブロスをプラスしたダイエット方法で、非常に高い効果が期待できます。またデトックススープダイエットは、体の毒素排出機能を促進するデトックススープを食生活の中心にした7日間集中プランです。短期間で確実な効果を実感したい方におすすめです。

以上、話題のダイエットを紹介しましたが、類似点の多いダイエットもありつつ、真逆のセオリーをベースにしているダイエットもあります。ここ数年のダイエットで、最大のキ―となっている炭水化物だけにフォーカスしても、「完全カット」「一定の制限はあるがOK」「制限なし」などさまざまです。エネルギー源であり、欲求も一番高い炭水化物の取り方を基本にして、ダイエットを選んでみるのもいいかもしれません。以下のまとめ表でそれぞれの特徴を見比べてみてくださいね。

ダイエット名鑑2018 炭水化物 糖質(炭水化物以外) 脂質 代表的なOK食材 代表的なNG食材 期間 カロリー計算 難易度
①パレオ × ・肉、魚介類、卵などの動物性タンパク質・野菜、フルーツ、ナッツ ・米、小麦、豆類・乳製品、加工品 特になし なし ★★
②ケトジェニック × × ・高脂質食材(肉、マヨネーズやベーコンも可)・乳製品 ・炭水化物、フルーツ、野菜に含まれるすべての糖質 ケトジェニック体質になるまで なし(摂取する脂質量を把握する必要あり) ★★★
③Whole30 × 野菜やフルーツの糖質はOKだが、砂糖がNG ・肉、魚介類、卵などの動物性タンパク質・野菜、フルーツ、ナッツ ・砂糖、アルコール類、炭水化物、穀物・乳製品、加工品 30日間 なし ★★
④IF(短期断食) 食事日は、ヘルシーなものであれば何でもOK 食事日は、ヘルシーなものであれば何でもOK 特になし 種類によってはあり ★★or★★★
⑤アルカリ性 ・アルカリ性食材を70%(野菜、フルーツ、海藻、大豆製品、きのこ類) ・酸性食材を30%(肉、魚、米、麦) 特になし なし(アルカリ性か酸性かによる量調整が必要) ★★★
⑥カーボサイクル ・糖質OKな日は、ヘルシーを心掛ければ、基本的に何でもOK ・糖質NGな日は、炭水化物を含むすべての糖質がNG 特になし なし(糖質OKな日は必ず運動) ★★
⑦ローフード × ・生のもの・48度以下で加熱調理されたもの・発酵食品は特に推奨 ・加熱処理された食材・加工された食品 特になし なし ★★★
⑧デュカン ・フェーズにより異なるが、タンパク質がメインの食材 ・フェーズによって異なるが、炭水化物を含む糖質は、後半段階までNG 落としたい体重と途中経過により、変動 なし(食材により摂取量が指定) ★★
⑨フレキシタリン ・野菜、フルーツを中心に・動物性タンパク質も週に数回はOK ・特にないが、ヘルシーな食事を心掛ける 特になし なし
⑩地中海式 ・パスタ、穀類、豆類は毎日摂取可能・シーフード、野菜、フルーツをメインに ・鶏肉以外の肉、スイーツなどは月に一回程度が望ましい 特になし なし ★★

自分にとって“正解”のダイエットを探して…

今回、話題のダイエットを一挙にご紹介して改めて感じたことは、ダイエットの方法はもちろん、基盤となる理論ですらも実にさまざまであること。炭水化物の捉え方も然り、肉類への捉え方も180度違った見解を示している場合もあります。同じ人間の体を対象としてはいますが、人種によって体の特徴も異なれば、地域の食文化も違い、個人レベルの食生活に至っては千差万別。その数だけダイエット方法があっても、本来なら不思議ではありません。誰にとっても“正解”の絶対的なダイエットは存在せず、自分の生活を見つめながら、自分だけの“正解”を見つけていく探究の道のりこそが、ダイエットの本質なのかもしれません。

出典

https://www.forbes.com/sites/jennifercohen/2018/06/01/the-trendiest-diets-of-2018-will-they-work-for-you/#153bbfe3acaa
https://www.cookinglight.com/eating-smart/nutrition-101/top-diets-2018-nutritionist
https://www.sanitarium.com.au/health-nutrition/nutrition/top-diet-trends-of-2018

この記事を書いたライター

東京でファッション誌の編集・ライターとして活動後、渡米。LAではセレクトショップのバイヤーに。妊娠、出産を機に退職した後はフリーランスのライターとして活動再開。Newスポットの探索、本屋巡り、図書館でお籠り、ハワイへの逃避行が大好き。娘の笑顔とアイスクリームさえあればとりあえず幸せな30代女子です。

最新の美容情報を受け取る!

よろしければ いいね!をお願いします

Twitterで

ビューティー・ライフスタイルの最新記事