LA人気レシピを日本で再現!世界最大の果実「ジャックフルーツ」は美容効果も最大級

最近LA(ロサンゼルス)のレストランやカフェで目にしたり、人気のSNSサイトに登場したりと、注目を集めるスーパーフードがあります。ゴツゴツとした黄色の果実の正体は、世界最大のフルーツともいわれる「ジャックフルーツ」。そのサイズ感もさることながら、健康・美容効果もトップクラスの優れたフルーツとして、LA女性の間でも食生活に取り入れる人が急上昇しています。今回はスペシャル版として、アメリカで人気のスーパーフード、ジャックフルーツを使ったレシピが日本でも再現可能かどうか、日本からの現地レポートでお届けします。驚きの健康・美容効果とともに併せてご紹介していきましょう!

ジャックフルーツとは

LA人気レシピを日本で再現!世界最大の果実「ジャックフルーツ」は美容効果も最大級

東南アジア、ブラジル、アフリカなどの熱帯地域で栽培されることが多いジャックフルーツは、長さ70cm/重さ40kgにまで育つ世界最大の果実です。日本では「パラミツ」と呼ばれ、沖縄で栽培されていますが、流通量が少ないため日本国内で新鮮な生のジャックフルーツを見かけることはほとんどないようです。日本にいると、タイ旅行などで初めてジャックフルーツを食べたという人もいるかもしれません。アメリカでは、ここ数年でスーパーフードとしての人気が急上昇し、レストランやカフェのメニューで見ることも多くなってきました。独特の香りを持ち、黄色く熟すとマンゴーのような甘味を持ちます。未熟な時期は白く(外側は緑色で)甘さが控えめのため、野菜のように調理されることも多いです。栄養豊富で噛み応えもあることから、特にヴィーガンやベジタリアンには肉の代替品として好まれています。

LA発の人気フード系SNSに投稿されたジャックフルーツの動画。南国フルーツらしい見た目と、その大きさが分かります。

8つの健康・美容効果も世界最大級!

LA人気レシピを日本で再現!世界最大の果実「ジャックフルーツ」は美容効果も最大級

スーパーフードとして、ヘルスコンシャスなLAの女性たちから注目を集めるジャックフルーツ。その豊富な栄養価から、健康効果のみならず、高い美容効果も期待できるといわれています。女性たちが気になる美容効果を中心に、ジャックフルーツの魅力を探っていきましょう。

① むくみの解消とデトックス作用

ジャックフルーツには豊富なミネラルが含まれていますが、特に特筆すべきなのがカリウムで、同じ南国フルーツのバナナよりも多く含まれています。一般的にカリウムは、体内の余分な水分を排出する役割をし、利尿作用を促進します。体の水分代謝に働くため、むくみの解消に効果的です。また余分な塩分と一緒に毒素も排出してくれることから、デトックス効果だけではなく、高血圧の改善にも同時に働きかけてくれます。

② シミ・しわも撃退するエイジング効果

LA人気レシピを日本で再現!世界最大の果実「ジャックフルーツ」は美容効果も最大級

女性なら誰しも憧れる若々しくハリのある肌ですが、ジャックフルーツに含まれるβカロテンとビタミンCの最強コンボが美肌へと導いてくれます。βカロテンは体内に吸収されると、ビタミンAへと変化します。ビタミンAといえば、最近日本の化粧品のCMなどでもよく耳にするレチノールの主成分であり、シミ・しわなどエイジングサインへの高い効果で知られていますね。その他に、ビタミンAは髪や視力の改善にも効果を発揮するといわれています。そして、ビタミンCもまた美肌には必要不可欠な成分。肌内部のうるおいとハリを保つコラーゲンの合成を促進したり、紫外線によってつくられるメラニン色素の生成を抑制する働きがあります。もちろん化粧品の効果には届きませんが、美肌をつくる二大栄養素が自然な形で含まれているジャックフルーツ、試さないわけにはいきません!

③ 便秘・腸内環境の改善

食物繊維も女性にとっては欠かせない栄養素です。便秘にも非常に強い効果を発揮しますので、慢性的な便秘に悩んでいる方におすすめです。便秘が改善することにより、腸内環境が正常化し、肌にも良い影響を与えます。ただし、普段からお通じが緩めの方には強い下剤効果となってしまうので、摂取するタイミングや量には十分に気を付けましょう。

④ カルシウムで美骨&美スマイル

ジャックフルーツに含まれるミネラル群で、先述のカリウムの他に忘れてはならない栄養素の一つが、カルシウムです。ご存知の通り、骨を健康的に強くし、骨粗鬆症や関節症などの予防にも効果が期待できます。そしてもう一つの重要な効能が、美しい歯を作る手助けをしてくれること。ビーグレンイッシュでも何度かご紹介していますが、女性にとって美しい歯は大きな武器です。またカルシウムは、神経の興奮や緊張を緩和してイライラや苛立ちを抑え、ストレスを軽減する働きも持ちます。美しい歯と穏やかな気持ちで、毎日最高の笑顔をつくっていきたいですね。

⑤ 女性の健康を内側から形成

LA人気レシピを日本で再現!世界最大の果実「ジャックフルーツ」は美容効果も最大級

リグナンとイソフラボンと呼ばれる植物性エストロゲンも、ジャックフルーツに含まれる栄養素です。エストロゲンは、通称“美肌ホルモン”とも謳われる女性ホルモンと同種ですが、植物性エストロゲンは体内分泌ではなく、植物から摂取できる種類の成分に当たります。肌の調子を整える働きの他、婦人科系の機能の改善にも効果が期待できます。また一部のリサーチによれば、これらの栄養素が子宮内膜ガンや乳ガンの発症リスクの低下にも役立つ可能性を示唆しているそうです。しかし、その一方で、リグナンやイソフラボンは女性ホルモンの化学構造と類似しているため、男性が大量に摂取すると、妊娠を望んでいる場合の男性側のパフォーマンスが低下するともいわれています。通常の食事に取り入れる程度では影響はないとされていますが、妊活中のカップルは頭に入れておくといいかもしれません。

⑥ 貧血予防で月モノも怖くない

ジャックフルーツには鉄分も豊富に含まれています。貧血を予防し、血液循環を高めてくれるため、生理による体調不調も軽減してくれるそう。

⑦ 血糖値を正常化して糖尿病リスクを軽減

近年日本人が慢性的に不足しているマグネシウムも、ジャックフルーツで補填することができます。マグネシウムは血糖値を正常化し、エネルギー代謝や血圧調整の働きをするため、日頃の摂取を心掛けることで、心臓病や糖尿病の予防と改善に効果があります。

⑧ 風邪・インフルエンザ予防

ビタミンAやビタミンCが含まれていることで免疫力を高めてくれるため、風邪やインフルエンザなどの感染症に対して強い対抗性があることも判明しているそう。

以上、主だった健康・美容効果を8つ紹介しました。特に女性がうれしい効果を多く持つことが分かります。栄養価も効能も絶大なジャックフルーツは、アメリカではどのようにして入手、そして摂取されているのでしょうか?

アメリカでのジャックフルーツの買い方&使い方

健康志向の人が急上昇しているアメリカでは、新しく人気が出始めているスーパーフードは比較的容易に入手することができます。スーパーで購入することもできますし、特にヴィーガンやベジタリアン系のカフェなどでは目にすることも多くなってきました。

全てのスーパーではありませんが、売っているところには売っているのです。世界最大のフルーツが、普通の果物のようにそのまま売られています。

お手軽派には缶のジャックフルーツがおすすめ。特にまだ未熟で(外側が)緑の塩水漬けのものは、フルーツではなく野菜としても使いやすいため、主婦の味方「トレーダージョーズ(Trader Joe’s)」でも販売が開始されています。

ハリウッドのファーマーズマーケットを拠点とするフードトラックは、その名も「ジャックフルーツカフェ (Jackfruit Café)」 。メニューのほとんどにジャックフルーツを使用するヴィーガン&ベジタリアンフードのお店です。

ジャックフルーツのアレンジ方法として最も王道なタコスはもちろん、ナチョスなども販売されています。噛み応えのあるジャックフルーツをお肉の代替として味わうことができます。

未熟なジャックフルーツだけじゃなく、熟した黄色のジャックフルーツももちろん人気。トロピカルな香りが漂うジュースが人気なようです。

自宅などで作る際のレシピでは、タコスと並んで人気のハンバーガー。ここでもお肉の代わりにジャックフルーツを使っています。

こちらのケーキは、ジャックフルーツを果物としてアレンジ。ブルーベリーの中に鮮やかな黄色が映えますね。

アメリカでは生の状態でも缶などの保存状態でも、比較的容易に購入でき、自宅のレシピなどにアレンジが可能です。このスーパーフードを使った料理、実際のところ日本では再現可能なのか、材料の入手から試してみることにしました!

アメリカで人気スーパーフードレシピは、日本で再現可能?

今回はアメリカを始め、海外でもよくある「プルドポークサンドイッチ (pulled pork sandwich)」をジャックフルーツで作ってみます。プルドポークサンドイッチは、細長く裂いた豚肉をBBQソースなどで味付けした具材のサンドイッチです。

若いジャックフルーツは甘味もほとんどなく、繊維質で裂きやすさもあることから、このプルドポークの代替品として、非常によく使用されます。上の写真は実際のポークですが、下はジャックフルーツを使っています。

具材の裂き方や材料に多少の違いは見られますが、ビジュアルとしては何の遜色もない完成度ですよね。それではこのジャックフルーツを使った、ヴィーガン“ポーク”サンドイッチのレシピを日本でも再現してみましょう。

日本で材料の調達

まずは、材料の調達です。一番重要な材料はジャックフルーツ。日本の普通のスーパーではなかなか見つけることはできないでしょう。輸入系や東南アジアフードを専門にした食材ショップにはある可能性もありますが、やはりここは手軽で確実な通販を選びましょう。Amazonや楽天、両方のサイトで発見し、無事に購入できました。

続いて、スパイス系。こちらは普通のスーパーでもかなりの品揃え。アメリカよりもずっと小ぶりでむしろ使い勝手が良さそうな印象です。

次に、味のベースとなるBBQソース。アメリカではたくさんの種類を見かけますが、日本の日常使いのスーパーにはそれほどありませんよね。まさにアメリカの調味料といった感じ。しかしそれもコストコなどの輸入系店舗が近くにあれば問題ありません。アメリカにもある「ヨシダソース(Yoshida Sauce)」などは、日本の方の舌とも相性が良さそうですね。通販であればBBQソースも手軽に入手できます。ただジャックフルーツと違い、他にさまざまな調味料が日本にも存在するのに、「わざわざ購入するのももったいない!」と感じ、他のもので代用することに。ぜひ続きの下記レシピをご参照くださいね。

野菜類でいえば、アボカドももちろんスーパーにおいてあります。10年前であれば、限られたところにしか置いてなかっただろうと感じますが、メキシコ産のアボカドを溢れるほど発見しました。ジャックフルーツの具材とは関係ないですが、アメリカらしい野菜として、アーティチョークやダンデライオングリーン、バターナッツスクワッシュは、店頭でほとんど見られなかった印象です。今回のレシピの場合、材料の中で唯一難易度の高いジャックフルーツが、缶でOKだった点に救われました。上記のような生野菜の材料が必須で入ってくるレシピの場合は、日本で再現するのはさらに難易度が上がりそうですね。

それでは、実際の簡単レシピをご紹介していきましょう。

ヴィーガン“ポーク”サンドイッチ<材料>

プルドジャックフルーツ用
  • 塩水入りの未熟なジャックフルーツ・・・1缶
  • 細かく刻んだタマネギ・・・1個
  • 細かく刻んだニンニク・・・2片
  • クミンパウダー・・・小さじ2
  • パプリカパウダー・・・小さじ2
  • シナモン・・・小さじ2
  • BBQソース・・・3/4カップ
  • 野菜ブロスまたは水・・・1/4カップ
  • 塩・コショウ・・・適量
ランチソース用
  • マヨネーズ・・・1/2カップ
  • ガーリックパウダー・・・小さじ1/2
  • オニオンパウダー・・・小さじ1/2
  • 刻んだパセリ・・・大さじ1
  • 豆乳・・・大さじ1
  • 塩・コショウ・・・適量
サンドイッチ用
  • パン・・・2枚
  • トマト・・・適量
  • アボカド・・・適量
  • レタス・・・適量

<作り方>

ジャックフルーツを洗い、芯を取り除く。
※塩水から出したジャックフルーツは、タケノコのような見た目で、生で食べてみると食感もタケノコのような繊維質でした。独特の甘みをほんの少しだけ感じましたが、味付けでカバーされる程度です。
ジャックフルーツにすべてのスパイス類を軽くまぶしておく。
※あっさりとした味付けを好む場合は、いったん火が通った段階でスパイスを振りかけてもOKです。
フライパンにオリーブオイルを流し、中火でタマネギとニンニクを炒める。ある程度火が通ったらジャックフルーツも投入する。
3分ほど火を通したら、BBQソース、水(または野菜ブロス)を入れて、水分が飛ぶまで15-20分ほど炒め煮する。その後、フォークでジャックフルーツを細かく裂く。
※ここでBBQソースの代わりに使ったのが、なんと日本の焼き肉のタレとケチャップでした。これが実は大成功!アメリカでよく口にするBBQソースと非常に似た味になりました。
出来上がったジャックフルーツ、トマト、アボカドなどをパンに盛り付けて出来上がり。
※ランチソースは材料をすべて混ぜ合わせ、お好みで

クセのないジャックフルーツ

若いジャックフルーツはクセや甘みがほとんどないので、味の濃いBBQソースなどで調味すると、まったく違和感がありません。豚肉にそっくりではありませんが、噛み応えもあり、味わっていると次第に独特の深い甘味もほのかに感じることができて、とても美味しかったです。完熟した“フルーツ”としてはトロピカルな甘さを持ち、未熟な“野菜”としてはクセのない歯ごたえも持つジャックフルーツ。高い栄養価と併せて、多くのファンを味方につけている理由が分かりました。

世界の今を、世界の味を、楽しむこと

今回、スーパーフードを使ったレシピを日本で再現してみて感じたことは、やはり通販の利便性です。「スーパーになくても、通販にはあるだろう」という漠然とした安心感があったのは間違いありません。南国でしか育たないフルーツを、缶詰とはいえ、異国の地で楽しむことができる時代は、やはり「素晴らしい!」という言葉がぴったりです。店頭で人と人とがコミュニケーションしながら買い物することも等しく楽しいものですが、通販で広がる世界はとても広く、せっかくの機会を経験しないのはあまりにも惜しいと思いませんか?欲しいと願えば、今この瞬間にLAで食べられている南国育ちのジャックフルーツを明日には日本で食べることができるのです。さっそく、世界の今を、世界の味を楽しんでみてはいかがでしょう。

出典

https://www.healthline.com/nutrition/jackfruit-benefits#section2
https://food.ndtv.com/health/6-remarkable-benefits-of-jackfruit-seeds-1667345
https://www.selfhacked.com/blog/jackfruit/
https://www.goodhousekeeping.com/food-recipes/healthy/g4898/best-jackfruit-recipes-for-vegetarians/
https://www.veganfoodandliving.com/16-mouth-watering-vegan-jackfruit-recipes/

この記事を書いたライター

Beauty Lifestyle Writer

東京でファッション誌の編集・ライターとして活動後、渡米。LAではセレクトショップのバイヤーに。妊娠、出産を機に退職した後はフリーランスのライターとして活動再開。Newスポットの探索、本屋巡り、図書館でお籠り、ハワイへの逃避行が大好き。娘の笑顔とアイスクリームさえあればとりあえず幸せな30代女子です。

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