SPFって何?PA++って何?アメリカ発の紫外線ケア、基本のキ!

7月もすぐそこに控え、夏のイベントも目白押しの楽しいシーズンの到来です。LA(ロサンゼルス)でも毎日のように初夏の太陽が街を照らしています。そこで気になってくるのが紫外線の肌への影響。少しくらい焼けた肌がセクシーといわれる西海岸では、美白を徹底しているLAガールはそれほど多くはないのですが、紫外線ケアはもはや常識。意識されているのは肌の色合いではなく肌へのダメージ、そればかりか体へのダメージです。今回は、これからの時期の必需品になる日焼け止めについて、知っているようで知らないSPFやPAについての疑問、そしてアメリカの最新サンスクリーン情報などをご紹介します!

そもそも紫外線って何?

一言に“紫外線”といっても、実は種類があることをご存知でしたか?紫外線には、紫外線A波(UVA)、紫外線B波(UVB)、紫外線C波(UVC)の3種類が存在します。

紫外線A波(UVA)

生活紫外線とも呼ばれるUVAは30~50%が表皮を通過して、深層部分にあたる真皮まで到達します。窓ガラスや雲に対しても透過性があるため、室内や車内、曇りの日であってもUVAを浴びてしまっていることがほとんど。夏の昼間に約20分間UVAを浴びると一時的に肌が黒くなり、それが1時間に延びると黒さが残った状態が継続します。UVAの場合は、サンバーンといわれる赤みのある炎症はなく、皮膚が一時的に黒化するのが特徴。しかし毎日の生活の中で知らずに影響を受けており、長期的に浴び続けダメージが蓄積されることで、肌老化を招きます。真皮まで達することから、真皮内のコラーゲンやエラスチン(線維芽細胞)を破壊し、肌内部の弾力性が失われていき、しわやたるみなどの原因になるといわれています。

紫外線B波(UVB)

ジワジワと影響があるUVAに対して、急激なダメージを与えるのがUVBであり、人体に及ぼす悪影響はUVAの100倍から1000倍ともいわれています。海水浴やゴルフ、その他レジャーのアクティビティによって、太陽光の下に長時間さらされるため「レジャー紫外線」とも呼ばれています。UVBの大部分が表皮で散乱・吸収され、肌表面が赤くなる炎症を引き起こします。夏の“紫外線”という言葉でイメージしやすい、ヒリヒリ痛む日焼けは、まさにこのUVBによる肌のやけどの状態なのです。一日のうちに急激かつ大量にUVBを浴び、メラニン色素が過剰に分泌・堆積されることによって、シミやそばかす・色素沈着の原因となってしまいます。

紫外線C波(UVC)

UVBよりも有害で、最もエネルギーが強いとされるのがUVC。しかし通常はオゾン層によって吸収され、地表に届くことはありません。常に地上まで届き、私たちの体と肌に影響を与えているのは、UVAとUVBということになります。そのため市場に出回っている日焼け止めはUVAとUVBをカットするための製品になります。しかし、近年はオゾン層の破壊により、UVCも地表まで到達してしまうのではないかと懸念されています。環境破壊と美容はまったく関係のないフィールドのようですが、深く関わっているのが実情なのです。

もはや美容だけではない!紫外線が与える影響

紫外線は、上記に挙げたように、しわ・たるみ・シミ・色素沈着など肌にさまざまな悪影響があることは知られていますが、体そのものにも大きなダメージを与えます。

①皮膚ガンへの影響

3種類の紫外線のうち、皮膚ガンの誘因となる紫外線はUVBとUVCです。それらは細胞のDNAを損傷する可能性がありますが、一般的に私たちの皮膚には修復機能が備わっており、紫外線によって受けた多少のダメージは日々修復されているのです。しかし、長年に渡り長時間紫外線を浴びていると、DNAも繰り返し傷つけられている状態にあり、修復間違いを起こしたり、修復不可能になったりします。このことが遺伝子の突然変異を誘発し、変異した箇所がガン遺伝子などであると皮膚ガンへとつながってしまうこともあります。

②目への影響

SPFって何?PA++って何?アメリカ発の紫外線ケア、基本のキ!

太陽が照りつける日に欠かせないモノの一つがサングラスですが、これも極めて重要な紫外線対策です。それは目も皮膚と同じように日焼けをし、ダメージを受けてしまうからです。目の角膜が強い紫外線を浴びると炎症を起こし、充血や異物感、流涙などの症状として表れることがあります。これらは「雪眼炎(雪目)」と呼ばれ、雪に囲まれるウィンタースポーツなど、日光の照り返しが激しい場所に長時間いることで発症するケースが多いようです。

また、よく耳にする機会も多い「白内障」も紫外線が影響しています。紫外線は角膜を透過して水晶体で吸収されますが、その際に水晶体のタンパク質を痛め、白内障を引き起こす原因となります。白内障は老化現象ともいわれるほど、加齢と密接に関係していますが、長時間、強い紫外線を浴びると白内障の進行を早めることが分かっていますので、気をつけたいところですね。

③髪への影響

肌と同様に紫外線が与える髪への影響を意識している女性も多いかもしれません。通常、毛髪はアミノ酸・ケラチン・タンパク質などで構成されていますが、紫外線によって酸化することでダメージを受けます。紫外線による髪の毛の酸化で乾燥し、ハリ・コシ・つやが失われていきます。炎天下に長時間いた日は、髪がパサパサになるのはそのためです。髪も肌のように出来る限りの紫外線対策を心がけましょう。

今さら聞けない日焼け止めのSPFとPAについて

SPFって何?PA++って何?アメリカ発の紫外線ケア、基本のキ!

さまざまな方面で悪影響のある紫外線から、私たちを守ってくれる大きな味方の一つが日焼け止め。夏のシーズンには薬局や美容品売り場にも数多くの種類が並びます。それらの購入の際の判断基準になるのが、パッケージに記載されているSPFやPA++などの数値。とりあえず「数字が高ければ高いほど、+の量が多ければ多いほど効果があるかな?」という曖昧な知識で選んでいませんか?日焼け止めといえばSPFと当たり前のように記載されているため、今さら確認する機会は少ないもの。紫外線対策の要である日焼け止めを正しく使うためにも、再度きちんと理解しておきましょう。

SPFって何?

SPFは、サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、UVBを防止するための効果を表す目安の数値です。数字が大きければ大きいほど効果が高く、最大で50+(51より大きい)とされています。

肝心な数値の読み方ですが、SPF30だと30時間効く、というようなシンプルな効果時間の上限を意味しているわけではありません。一般的に紫外線を浴びてから肌が赤く炎症し始める(日焼けが開始される)までの時間は、個人差がありますが、平均で15~20分。その時間を基準にして、SPF30の日焼け止めであれば、日焼け開始までの時間を30倍遅らせることができる、という数値になります。つまり、紫外線を浴びてから20分で日焼けを開始する人の場合、SPF30の日焼け止めを使うと、600分後(10時間後)に延長できるということです。

しかし、それはあくまで日焼け止めをたっぷりと塗布した直後の指標であり、日焼け止めは汗や摩擦などによりどんどん落ちてしまいます。商品の指示に従い、こまめに塗り直すことで、最大限の効果を発揮することができます。またSPFの数値が高ければ効果は高いですが、その分肌への負担や刺激も強いのです。日焼け止めを落とすための専用クレンジングがあるほどですので、使用用途に合わせてSPFを使い分けましょう。後述の選び方ポイントをご参照ください。

PAって何?

PAは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略であり、UVAを防ぐ効果の程度を表す目安の指標です。+が多いほど、UVAに対する防止効果の高さを表しています。これまで「PA+(効果がある)」「PA++(かなり効果がある)」「PA+++(非常に高い効果がある)」の3段階でしたが、測定方法と表示方法の改定があり「PA++++(極めて高い効果がある)を加えた4段階に変更されました。

ちなみに、UVBは10月から2月にかけてその紫外線量が急激に減少するのに対して、UVAは一年を通して安定した量が降り注いでいます。特に車運転や窓際での作業が多い方でしわやたるみを予防したい場合は、冬だからと油断せず、PAの指標に着目した日焼け止めを使用するようにしましょう。

負担が少なく効果のある日焼け止めの選び方

前述の通り、日焼け止めの効果が高いものは刺激や負担も大きくなってしまいます。肌への負担は最低限に抑えたいため、以下のポイントを参考にしてみてください。


◆日常使いや普段外出が少ない場合→SPF15~25、PA++
◆1時間程度の外出(お子さんとの外遊び、ジョギング、営業の外回りなど)→SPF30~40、PA+++
◆半日から1日のレジャー(海水浴やゴルフ、運動会など)→SPF50、PA++++

 

肌に塗った日焼け止めは非常に落ちやすいです。適切な数値のものを、2~3時間おきに塗り直すと高い効果を発揮するでしょう。

アメリカの最新日焼け止め情報

小麦色の肌が人気のアメリカですが、日焼け止めを使用しないわけではありません。むしろ白色人種の肌は紫外線に非常に弱いため、アジア人以上に紫外線ケアへの意識が高いようです。ここでは、アメリカで人気の日焼け止め関連商品をご紹介しましょう。

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昨年から人気のユニコーン商品が日焼け止めでも登場、その名も「ユニコーンスノット(ユニコーンの鼻水)」!グリッター入りのジェルタイプで、夏の太陽に反射してキラキラと輝きます。ユニコーンスノット以外のブランドからもグリッターサンスクリーンが数々販売されており、まさに今年の夏のトレンド。

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皮膚科医と皮膚ガンの財団法人が推奨していることで有名なサンケアブランドの「エルタMD(eltaMD)」。紫外線ケア商品のすべてがUVAとUVBの両方に効果のあることも魅力です。またハリウッドセレブにファンが多く、ドリュー・バリモアもその一人。

eltaMDから販売されているリップサンスクリーンも好評を得ています。紫外線効果があるだけでなく、乾燥しやすいリップに保湿効果があるのもうれしいプラスαですね。

カリフォルニア生まれの「クーラ(COOLA)」はオーガニックのサンケアブランドとして急成長中。スプレーの日焼け止めから、SPF付きのヘアミスト、そしてベビー用のサンケアグッズまで、さまざまなライフスタイルに合わせた充実のラインナップに多くのファンを獲得しています。

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その中でも注目の商品が、セルフタンニンブグムース。日焼けマシーンにも皮膚ガンなどのリスクが報告されている昨今、アメリカでは太陽を浴びたり、日焼けマシーンを使ったりすることなく、小麦肌になる手段へのニーズが高まっています。COOLAのセルフタンニング商品は、一時的に肌に色を塗るわけではなく、ムースに含まれるジヒドロキシアセトン(DHA)という成分と角質部分のタンパク質を反応させることで肌の色を濃くさせています。そのため、角質が剥がれ落ちるまでの間(約3日間ほど)は自然な小麦肌を楽しめるというわけなのです。しかも肌にできる限り優しいオーガニックの材料でつくられているのも、またLAガールをトリコにしている理由の一つです。

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それでも太陽を浴びよう!

紫外線には百害あったとしても、太陽の下で夏を楽しむことには、百利あると思いませんか?特にカリフォルニアに住んでいると、太陽が本当に気持ちいい!友達とただおしゃべりするだけのささやかな時間も、キラキラ輝く太陽を浴びていると、夏の素敵な思い出の一つになったりします。家の中にいたら味わえない空気も、外に出ると全身で感じることができます。紫外線は美しさの敵ではありますが、それを避けるために屋内にこもってしまうのは、美しいライフスタイルとはいえません。私たちが夏を思いっ切り楽しむ手助けをしてくれるのが、日焼け止めなどのサンケア商品たちなのです。頼れる相棒をしっかりと味方につけて、今年も太陽を浴びましょう!

出典

https://www.allure.com/gallery/editors-favorite-sunscreens
https://www.skincancer.org/prevention/sun-protection/sunscreen/sunscreens-explained
https://www.ewg.org/sunscreen/report/whats-wrong-with-high-spf/#.WxYt8zQvzIU
https://skincareclub.wordpress.com/2011/02/21/spf-pa-sunscreen/
http://www.colorescience.com/learn/what-is-pa

この記事を書いたライター

東京でファッション誌の編集・ライターとして活動後、渡米。LAではセレクトショップのバイヤーに。妊娠、出産を機に退職した後はフリーランスのライターとして活動再開。Newスポットの探索、本屋巡り、図書館でお籠り、ハワイへの逃避行が大好き。娘の笑顔とアイスクリームさえあればとりあえず幸せな30代女子です。

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