歯や全身の病気予防でもあるオーラルケアは、生涯続けていく大切な習慣。ただし、子どもの頃に教えられた習慣を大人がいつまでも続けているのは、生活習慣も変わっている点からも見直しが必要です。オーラルケアの重要性を説く3人の医療プロフェッショナルが、続けていると歯や健康寿命にも影響を与えるかもしれない『6つのNG習慣』を紹介しています。これからも美味しく食事をとり、健康に暮らしていくためにも、日常の習慣を一度見直してみませんか?

3人の医療プロフェッショナルが警笛を鳴らすオーラルケアの重要性

口腔内の病気と捉えられていた虫歯や歯周病が全身のさまざまな病気を引き起こす原因になっていることが明らかになって以来、オーラルケアは口腔内だけではなく、体の健康のためにも大切と、年々、医療や介護現場からその重要性が唱えられています。

ニューヨークのローウェンベルグ審美歯科医はこう述べています。「多くの歯科医は、歯肉の炎症が体にも影響を及ぼすと考えています。毎日の歯磨きとフロスで歯垢をきちんと取り除いておかないと、歯垢の中の細菌が歯茎の血管に入り体内に伝搬されてしまうこともあるということです」。また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のヒューレット博士も「口腔の健康が全身の健康に大きく関係していることが認知されるようになってきました。歯周病や歯茎の疾患と、心臓病、糖尿病、脳卒中など他の体の疾患の関連性が研究により指摘されています」と語っています。さらに、「舌の各部位は内臓と密接に繋がっていて、舌から内臓の状態を知ることができます。舌磨きは、内臓、特に消化器官をマッサージしているような効果をもたらします」とインド伝統医学アーユルヴェーダのストファー医師も口腔と内臓の関係を伝えています。

お口の中はバイ菌だらけ!

口腔内には500〜700種類の細菌が存在すると言われ、歯磨きなどでよくケアしている人は約2000億、ケアが不十分な人は4000億〜6000億もの細菌が住みついているそうです。これだけの数の細菌がいるとあっては、オーラルケアを怠れば病気のリスクも高まるというのも納得。ではさっそく、上記3人の医療プロフェッショナルが説くオーラルケアの『6つのNG習慣』をご紹介しましょう。

『6つのNG習慣』こんな習慣を続けていませんか?

NG習慣1.ダラダラと不規則に間食をする

「ダラダラ食べ」は虫歯の大敵。糖や炭水化物は歯垢の中にいる虫歯菌の栄養源になります。そのため、これらが含まれている食べ物は虫歯になるリスクが高まり、注意が必要です。特に糖質の入った食品の不規則な摂取は、なるべく控えるように心がけましょう。糖質や炭水化物を口腔内に長時間停滞させてしまうと虫歯菌が酸を作り続け、虫歯になりやすく、さらには虫歯が悪化しやすい口内環境になってしまいます。甘いお菓子もいいですが、間食をすればするほど虫歯になりやすくなるので、時間や回数をきちんと決めて規則正しい食習慣を実践しましょう。

NG習慣2.夜に酸性食品を食べる

アメリカ発!見直したいオーラルケア「6つのNG習慣」

唾液には、酸性になった歯垢を中性に戻したり、酸で溶かされた歯のエナメル質を元に戻したりして、虫歯を防ぐ働きがあります。夜に酸性の食品を摂取すると、せっかく歯や歯茎を守ってくれる唾液が酸性を保ってしまい、逆に歯や歯肉を痛めることに。夜は早めに食事を済ませること、少なくとも寝る2時間前までに食事を終わらせるようにしましょう。消化も胃腸に負担をかけずに進み、口内環境も正常に戻ります。

NG習慣3.歯磨きから就寝までの時間が長い

歯磨き後、時間を空けずにすぐ就寝しましょう。言い換えれば、寝る直前にすることは、ネットでも読書でもなく歯磨き!唾液には歯や歯茎を守る働きがありますが、就寝中は唾液の分泌が減るため、歯垢の中の虫歯菌が増殖し始めます。就寝前の歯磨きで歯垢をきれいに取り除き、就寝中の口内を衛生的に保ちましょう。

NG習慣4.舌磨きを習慣にしていない

舌磨きは、細菌を取り除き、味蕾(舌にある味覚を感じる器官)を洗浄するだけでなく、消化を活性化させる効果も。磨くタイミングは朝一番、歯磨きをする前に行いましょう。

NG習慣5.デンタルフロスが正しく使えていない

アメリカ発!見直したいオーラルケア「6つのNG習慣」

虫歯や歯周病の原因となるバイ菌の多くは、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間に潜んでいます。フロスは、歯ブラシでは取り除けない歯垢を取るために欠かせないもの。歯と歯の間に差し込んでサッと引き抜くのではなく、歯の形に沿ってこするようにフロスを動かすのが正しい方法です。最低でも一日1回必ず行うこと。可能なら毎食後でもいいほどフロスは重要です。正しい使い方を習慣づけていきましょう。

NG習慣6.オイルプリングで代用

海外セレブやモデルたちの間でも話題になったインドのアーユルヴェーダの健康法の一つで、植物性のオイルを使ったうがい法がオイルプリングです。虫歯や口臭、歯周病など特に歯に関するトラブルの予防に効果的といわれ、歯磨きの代用として実践している人もいるようです。しかし、オーラルケアの基本は、歯磨きやフロスで歯垢をしっかり取り除くこと。オーラルケアで欠かしていけないことを一つ挙げるとしたらやはり歯磨き。オイルプリングは歯茎の後退予防に効果的で、歯磨きに次いで有効なオーラルケアといわれています。「ココナッツオイルを使うと歯の抗菌作用とホワイトニングに効果あります」と、アーユルヴェーダ医のストファーさん。歯磨きをオイルプリングで代用するのではなく、歯磨きとともにケアの一つに加えるようにしましょう。

根拠なく実践している習慣は要注意

アメリカのオーラルケアの習慣なので若干馴染みの薄いものもあるかもしれませんが、思い当たるNG習慣はありましたか?

私は、アーユルヴェーダとは知らずに「舌磨き」を毎日実践していましたが、残念ながら歯磨きのあと。口臭予防のつもりだったのに、まさか内臓をマッサージしていたとは!フロスの使い方も、とりあえず歯の間に挿し入れて抜くだけだったので、せっかくやっていても効果薄かったのかと反省。友人は「歯を白く保つために毎朝レモンをかじっている」と歯医者さんで何気なく話したところ、「そんなことを毎日続けていたらエナメル質が溶ける」と叱られたそうです。

私にしても友人にしても、「有名人が実践している」とか「何となく良さそう」と、どこかでおぼろげに聞きかじったことを勝手に習慣化してしまったもの。根拠なく実践していることは大きな間違いだったりすることもあると認識し、体や健康に関する習慣は専門医に確認してみることも大切です。また、研究が進んでくると、これまで常識だったことが非常識にと逆転することも。オーラルケアの方法も時折アップデートした方が良さそうです。

歯の意識の高さは治療費の高さに比例する⁉︎

アメリカ発!見直したいオーラルケア「6つのNG習慣」

アメリカは歯に対する意識が高いと言われていますが、実際に暮らしてみてそれは実感しています。なぜなら、歯の治療費が本当に高額だから!極端な話、意識高くしていないと、破産するか、歯が全て抜け落ちてしまうかというほどです。︎虫歯や歯周病にならないように、年に2回、定期的に歯のクリーニング行くのは当たり前。歯科予防の意識が徹底しています。歯列矯正やホワイトニングが日本に比べて一般的なのは、もちろん美しい歯がステイタスということもありますが、歯科予防に力を入れているからともいえます。きれいな歯でいるということは日頃からオーラルケアをしっかり行い、健康な歯の状態を維持するということ。長い目で見たら、歯はもちろん、体や心、さらにアメリカでは経済的なすこやかさにまでつながっているのです。

フロスは最強の歯科予防

アメリカの歯医者さんではクリーニングに訪れる度に「毎日フロスしている?」と、毎度確認されます。これまで引っ越しで3回歯医者さんを替えたことありますが、どの歯医者さんでも必ず聞かれる質問でした。歯垢を取り除くフロスは、歯科予防の最強の味方。もしも忙し過ぎてオーラルケアにあまり時間を掛けられない時でも、デンタルフロスだけは忘れずに実行した方が良さそうです。「ポーチにフロスを携帯」、これも習慣にしたいところですね。

参考サイト

https://www.wellandgood.com/good-advice/oral-hygiene-mistakes/

この記事を書いたライター

サンディエゴの日系出版社にて勤務後、東海岸への引っ越しを機にフリーランスライターに。再び南カリフォルニアに居を移し、窓から見える青い空とパームツリー、窓際で昼寝をしている愛犬を眺めているのが目下最大の癒しです。

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