脳のアンチエイジング!快眠と記憶力アップの救世主は「ピンクノイズ」

賑やかに過ぎて行った年末年始。仕事始めの慌ただしさも少し落ち着き、どっと疲れが出ている人も多いのではないでしょうか。思うように体が動かなかったり、頭がボーっとしたり……乱れてしまった生活をもう一度立て直すには、心身ともにリラックスし、良質な睡眠を取ることが必要不可欠です。

リラクゼーションや快眠を助けてくれるアイテムはたくさんありますが、耳にする「音」もまた忘れてはいけない要素のひとつ。好きなアーティストの歌やクラシックも素敵ですが、ノイズ(雑音)も実は意外な救世主だったりします。有名なところではホワイトノイズが挙げられ、テレビの砂嵐のような雑音が入眠やリラックス効果があるとされているのはご存知の方も多いと思います。しかし最近になってそのホワイトノイズよりも注目されているのが、「ピンクノイズ」。さまざまな研究によって、ピンクノイズによる睡眠の質の向上、記憶力のアップ、そして癒しの効果が明らかになってきました。

ピンクノイズとホワイトノイズの違い

そもそもホワイトノイズとは、テレビのチャンネル間などで聞かれる「シャー」という雑音などで、「全ての周波数で均一の大きさを持つ音」と定義されています。それに対してピンクノイズは「パワーが周波数と反比例する音」、つまり高い周波数ほど弱く、低い周波数ほど強くなるのが特徴。簡単にいってしまえば、「低い音がより多く含まれる雑音」ということになります。「ザ―」という強めの雨や海の波、滝の音などと表現されることが多く、より自然界に近づいたバランスのいい音であると研究されています。また同じ周波数成分を持つ光がピンク色に見えることから「ピンクノイズ」と呼ばれています。

個人的にも聞き比べたところ、確かにホワイトノイズは高めの「シャー」、ピンクノイズは深みのある「ザー」という音のように感じました。そして不思議なことにピンクノイズの方がより心地よく聞こえたのも事実。もちろん事前情報があった上で耳を傾けているからそう聞こえたのかもしれませんし、実際に聞く音源によってはピンクノイズの方が高い音に感じ、違いさえ判別しづらい音源もありました。ただ、人間の耳(素人の耳)で聞き取れる違いは不確かかもしれませんが、研究結果として現れているピンクノイズの効果は、非常に興味深く聞き逃せないトピックといえます。

ピンクノイズの驚きの効果

ここ数年、ホワイトノイズよりもピンクノイズの注目度が上がってきており、実際にアプリなどのダウンロードも上回っているレポートもありますが、基本的には外界音を遮断する性質や癒しの効果は同じように備え持っているとされています。ただ大きく違うのは、ピンクノイズの特徴でもある「低い音を多く含んでいる」という点。耳に付きやすいホワイトノイズのような高音域の割合が総じて低い、ということになります。またピンクノイズは、以前ヒーリングサウンドなどに使用され話題になった「1/fゆらぎ」の信号源を持っており、人が好みやすい自然界に近い雑音であることから、より心地の良い音として受け取られる傾向にあるのです。そのため集中力や生産性のアップが期待されるとし、実際にアメリカではピンクノイズのサウンドシステムを導入する会社がマサチューセッツにあるそう。泣いている赤ちゃんや小さな子どもを落ち着かせる効果も認められており、アプリやYou Tubeでも簡単に手に入れることが可能です。

睡眠と記憶、音の関係とは?

脳のアンチエイジング!快眠と記憶力アップの救世主は「ピンクノイズ」

ピンクノイズのサウンドはそのリラクゼーション効果から睡眠にも良い影響があるとされていますが、実は記憶力にも大きく関連しているのです。以前から長期記憶と睡眠の関連性は多くの研究がされていますが、脳は睡眠中に短期記憶から長期記憶へと変換するといわれています。そしてその機能にとって重要なのが、ノンレム睡眠の中でも特に眠りの深い状態を指す徐波睡眠(じょはすいみん)。つまり長期的な記憶力を維持するためには、質のいい徐波睡眠が不可欠ということなのです。

米ノースウエスタン大学では、その徐波睡眠中に与える音響刺激が記憶の改善に影響を及ぼすという研究が以前から行われており、その音響刺激として使用されているのが、まさしくピンクノイズなのです。若者を対象にした実験ではその効果がすでに明らかにされていますが、2017年には中高年以上を対象とした実験が行われ、「記憶力の低下が現れやすい中高年以上であってもピンクノイズによる徐派睡眠の質の改善と記憶力アップが認められた」という研究結果が出されました。ただし、「今回は小規模で短期的な実験であったため、より大規模で長期的な実験により、さらに追及した研究結果が必要だ」と米ノースウエスタン大学のフィリス・ジー教授が『TIME』誌のインタビューでコメントしていました。

日常生活に体が喜ぶサウンドを

脳のアンチエイジング!快眠と記憶力アップの救世主は「ピンクノイズ」

まだまだ未知のパワーが潜んでいるピンクノイズですが、その一部の効果は前述の通り、すでに明らかにされています。ピンクノイズのリラクゼーション効果により、睡眠の質の上昇や記憶力アップがあるならば、脳が健全な状態を維持しようとしているということ。脳のアンチエイジングは、すべてのアンチエイジングの根本だと個人的には思っています。ピンクノイズに限らず、「音」が脳に与える影響は絶大。それは「研究結果」だけでなくとも、体で感じることも多いのではないしょうか。だからこそ、日常的に音を聞くことがとっても大切なのです。脳を刺激し、癒しと活力を与えてあげる、その選択肢として、ピンクノイズを聞いてみるのもいいかもしれません。この記事を書きながら、ピンクノイズを聞いています。私には集中力よりも睡眠導入の効果が顕著に現れるという実験結果が認められました!

出典

http://time.com/4694555/pink-noise-deep-sleep-improve-memory/
http://www.byrdie.com/pink-noise
https://bottomlineinc.com/health/sleep/whats-that-mean-white-noise-pink-noise-brown-noise-whats-the-difference

この記事を書いたライター

東京でファッション誌の編集・ライターとして活動後、渡米。LAではセレクトショップのバイヤーに。妊娠、出産を機に退職した後はフリーランスのライターとして活動再開。Newスポットの探索、本屋巡り、図書館でお籠り、ハワイへの逃避行が大好き。娘の笑顔とアイスクリームさえあればとりあえず幸せな30代女子です。

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