第1世代、第2世代を超えた、第3世代の保湿とは?

スキンケアコンサルタント・エデュケーターの井藤知恵です。「トラブルのない美しい肌」と聞いて、どのような肌を想像しますか?「透明感があり、うるおいがあふれている」「赤ちゃんの肌のようにやわらかく、なめらかさがある」「指でそっと押すと跳ね返るようなハリ、弾力がある」「チークをのせたように、ふんわり色づいたような血色のよさがある」

年齢を重ねるごとに肌が老化していくのは、ごく自然な流れですが、適切なエイジングケアを行うことによって、その流れを遅くすることはできます。また、ちょっとした生活習慣の見直しや、日々進化している最先端の化粧品の中から、肌に合うものを取り入れることで、「トラブルのない美しい肌」へ近づけることも可能です。「トラブルのない美しい肌」へ導くためには、まず肌のメカニズムを知り、肌を取り巻く環境について知識を高めることが第一歩になります。そこから、自分の肌に合った正しい製品の選び方やスキンケア方法が見えてきます。肌の仕組みを知り、「トラブルのない美しい肌」を一緒に目指しましょう。

今回は、「トラブルのない美しい肌」を手に入れるための、最初のステップ「保湿」についてお話をしたいと思います。

第1世代の保湿「うるおいを与え、フタをする」

「透明感があって、うるおいがあふれる肌」へ近づけるためには、肌の最表層(一番外側)である「角層」の「保湿」がとても大切です。イメージしてみてください。すりガラスに水をスプレーすると、透明感が上がりますよね。ところが、スプレーをした後、すりガラスは時間が経つと、また元の曇った状態に戻ってしまいます。水分を与えても、蒸発をしてしまっては意味がないということですね。これは、肌でも同様のことが言えます。

そこでよく言われているのが、化粧水で肌をうるおわせ、与えた水分が蒸発しないようにクリームでフタをすること。年齢を重ねると、皮脂の分泌が少なくなるので、肌を保護する皮脂膜の代わりにクリームを使用することで、うるおいを保持することができます。これは「第1世代の保湿」と呼ばれ、もちろん間違いではないのですが、クリームはラップのように膜を張るわけではないので、クリームの隙間をすり抜けて、水分は蒸発していきます。つまり、クリームで保護するだけでは、水分を定着、保持させる力は弱いと言えます。さらに、このようなケアによって、表面は油膜でコーティングされているのに内側が乾いてしまう、インナードライ肌へ傾く危険性もあります。

第2世代の保湿「保湿成分を与え、しっかり抱きかかえる」

第1世代の保湿では、与えた水分を保持する力が弱い。そこでもっと積極的な保湿ケアを、となると第2世代の保湿では、「保湿成分」がキーワードになります。それではまず、保湿成分の話を進める前に、「角層」について説明します。

第1世代、第2世代を超えた、第3世代の保湿とは?

肌の最表層である「角層」は、「角質細胞」が10~20 層積み重なった約 0.02 ㎜(ラップと同程度)の厚さでできています。その「角質細胞」をブロックと考えると、このブロックをしっかりと定着させるために、周りを埋めているセメントのような役割が、「角質細胞間脂質」です。「角質細胞」内には、うるおいの鍵となる「天然保湿因子」がありますが、その「天然保湿因子」が化粧水などの水分と結合し、その周りを「角質細胞間脂質」がしっかり抱き込むことで角層のうるおいは保たれます。

「角質細胞間脂質」は、人間がもともと持っている「セラミド」が主成分。このセラミドを増やし、セラミドに代わるコラーゲンや、ヒアルロン酸を配合した化粧品を使うことで、「角質細胞間脂質」はその水分をしっかりだきかかえることができ、角層内のうるおいを保ち続けることができるのです。これが第2世代の保湿。うるおいをしっかりキープする肌が、「透明感があり、うるおいがあふれる肌」を実現させるのです。

また、セメントの役割の「角質細胞間脂質」が、ブロックの「角質細胞」同士を密着させることで、見えない細菌や異物が肌の中に入り込むのを防ぐガードの役割になってくれます。これを「バリア機能」といいます。肌のうるおいを守るために、ラップ一枚ほどの薄さの「角層」が大きな役割となっているのですね。

この「バリア機能」が弱まると、すき間から肌の中に刺激が入り込み、それを異物と認識した肌細胞は、早くその異物を体外に排出しようとターンオーバーを早めます。その結果、細胞がまだ未熟なまま肌の外側へと押し上げられるのに、バリア機能が弱まったままなので守れない……と、悪循環にはまってしまいます。それにより、乾燥・肌荒れを引き起こしやすくなり、シミ・しわ・たるみなどさまざまなトラブルの原因となるわけです。

さらに、スキンケアの際に強くこする、温度が熱く水圧が高いシャワーを浴びることなども、バリア機能を弱めてしまう原因のひとつです。化粧品を使う時には、やさしく肌に触れ、余分な摩擦などを加えないようにすること。また洗顔時にはシャワーの湯を直接当てず、少しぬるいと感じる程度の温度ですすぐように洗い流すことを心がけましょう。

第3世代の保湿「うるおいを育む力を高める」

「うるおいを与え、フタをする」「保湿成分を与え、しっかり抱きかかえる」
これまでは、うるおいを外から「与える」ことが主な保湿ケアでした。肌は本来、自らも水分をつくり出すことができます。第3世代の保湿で注目したのは、その肌が水分をつくり出す力です。加齢と共につくり出されるうるおいの量は減っていきますが、進化した技術と成分によって「肌本来が持つうるおいを育む力」を高めることができるようになったのです。

砂漠化した土地に、今までは雨が降った時にだけ池ができていたとします。それが、肌の機能を高めることで、地下から水が沸き上がり、自然とオアシスができるようなイメージです。

第1世代、第2世代を超えた、第3世代の保湿とは?

そのような「第3世代の保湿」の働きを肌にもたらす成分に、以下のようなものがあります。

ホメオシールド(フカスセラツスエキス)

水分を保持する働きがある「角質細胞間脂質」の主成分セラミドは、足場がしっかりとしていないと定着せず、本来の機能を果たすことができません。ホメオシールドには、セラミドの足場をしっかりと固定させる働きがあります。また、角層を整えて肌表面をなめらかにすることで、角質細胞が蓄える水の量を格段にアップさせ、うるおいの持続性を高めます。

アクアタイド(ヘキサカルボキシメチルジペプチド-12)

外から与えた水分を捕まえ、肌の内部に引き込む働きがあります。またアクアタイドは、加齢と共に排出されにくくなる細胞内のお掃除をサポートします。部屋の中に、物やごみが溜まっていると、新しい物を置くスペースがありませんよね。アクアタイドが不要になったものを細胞外に排することにより、細胞は水をもっと蓄えることができるようになり、保湿が格段に高まるのです。

第3世代の保湿は、このような点に着実したことで、確実に進化したことをご理解いただけたことかと思います。うるおいを「与える」だけじゃない、うるおう肌を「育てる」乾燥対策では、第3世代の保湿を利用した具体的なスキンケア法をご紹介しています。保湿成分をしっかりと肌に与え、肌機能を高めることで、「透明感があってうるおいがあふれている肌」「トラブルのない美しい肌」を手に入れましょう。

この記事を書いたライター

年齢を重ねるごとに悩みが変わっていくことを、自身の肌で日々実感しています。スキンケアは、その時の肌状態を把握し、体の内側ケアや生活習慣などを含め、肌を取り巻く環境を整えることが第一歩です。ぜひごいっしょに健やかな肌を目指しましょう。

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