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乳がんから大切な人を守りたい 特別対談インタビュー Vol.7

ビーグレンは「世界中の女性をハッピーにしたい」という想いから、美しい素肌へ導くスキンケア製品をお届けしています。

「乳がん」の罹患率が急増している昨今、ビーグレンの大切なお客様や、お客様にとっての大切な人がいつまでも美しく健康で、笑顔でいてくれることが、すべての人のハッピーな気持ちにつながるという考えから、昨年よりピンクリボン活動をスタートいたしました。

ビーグレンのピンクリボン活動の一環として、湘南記念病院かまくら乳がんセンターのセンター長、土井卓子医師をお招きして「乳がん」に関する正しい知識、および最新の医療事情などについてのお話を、7回のシリーズでお送りしています。

野口奈津子(以下、野口):土井先生、前回、乳がん健診についてお話をお伺いしましたが、実際にしこりを発見したり、または検診で精密検査が必要と言われたら、どうしたらよいのでしょうか。

土井卓子先生(以下、土井先生):精密検査が必要と言われたからといって、驚かないでくださいね。マンモグラフィーを受けた方の8%~9%くらいの方が、精密検査になるんです。でもそのなかでも、治療が必要ながんの方は0.3%位の方。精密検査になったから全員が乳がんというわけではないんですね。

野口:でも精密検査と聞くと、すごく驚きますよね。

土井先生:はい、とても驚かれます。「乳がんだと言われたんです」と言って精密検査に来られる方はとても多いですよ。本当は乳がんかどうかこれから調べる段階なのですが、わからないだけに不安な気持ちが先行してしまうんですね。

野口:実は私もアメリカにいた頃、ご飯を食べていてふと胸に手が触れた時に固いものを見つけてしまって、その瞬間に真っ青になった経験があるんです。現地の病院でマンモグラフィーをしたら、それは幸いなことに「乳腺症」だったので結果的にはよかったのですが、「乳腺症」だとわかるまでの間は、やはり生きた心地がしなかったですよね。

土井先生:そう、だから要精密検査になった方というのは、本当に怖い気持ちなんですね。まず私たちは、マンモグラフィーの結果を1から5までカテゴリー分けします。カテゴリー1から2までは良性、カテゴリー3になると、恐らく良性ではあるけれど、乳がんの可能性も否定できない。乳がんの確率は5%から10%くらいですね。カテゴリー4ですと、乳がんを疑います。そしてカテゴリー5となると、確率は95%から100%。検診の結果でカテゴリー3と分類された方から、要精密検査になります。でも、先ほどもお話した通り、要精密検査になったからといって、必ず乳がんというわけではないんです。また、しこりとして触れるものがすべて乳がんとは限りません。

野口:そのことを知っていて精密検査に行くのなら安心ですが、知らないと本当に怖い思いをしますよね。ですからその為にも、正しい情報をお伝えしていくことはとても大切なことですよね。

精密検査で行われるプロセス

土井先生:では実際に、精密検査ではどのようなことをするのかというと、問診、触診、そしてもう一度マンモグラフィーを取り直すこともあります。次は超音波で見て、本当にしこりがあったら、細胞診、針生検などの組織診、MRIやCTによる検査をするというのが一般的な方法です。問診では、自覚している症状は何かあるか、それはいつからなのか、今は月経周期のどのあたりなのか、授乳したことがあるか、ご家族に乳がんの方がいるかなどをお聞きします。また、過去に検診を受けたことのある方は、その時に異常があったかをお聞きします。

野口:視触診は、検診の時と同じように、実際に触ってみるということですね。

土井先生:はいそうです。そしてしこりが確認された場合には、細胞診と言って細い注射針をチクッとを乳房の中に刺してしこりまで針を進めて、細胞を吸い上げて診断をします。しこりが見えていればエコーを見ながら組織を取るのですが、石灰化といってしこりがないものもあります。その場合はマンモグラフィーで挟んだまま、角度をつけて3D画像を作って、コンピューターで計算をしてその位置に針を刺すという検査なります。

野口:そうして、がん細胞の有無を調べるわけですね。

土井先生:はい。その検査で乳がんと診断された場合、がんの進行度、ご本人の年齢やお気持ちなどと相談をしながら、その方に合った治療法を決めることになります。肝臓、胃、肺、骨、脳などのがんに侵され、その部位を失うことは、命までもを失うことにつながります。でも乳がんだけは、乳房を失くしても命は落としません。ですから、乳がんの治療は、他に転移を作らせないための治療になります。

野口:ですが、乳がん治療で胸を失くしたり、髪の毛が抜けてしまったりするのは、女性にとってものすごくダメージが大きいことですよね。

土井先生:そうですね。またそれだけでなく、抗がん剤治療をすると発疹ができるなどの肌荒れを起こすこともあります。そうすると患者さんのなかには、気持ち的に落ち込んできて「もう、治療はいいです。私のことは放っておいてください」となってしまう方もいらっしゃいます。でも、しっかり保湿をしてあげると肌荒れをしないので、発疹もできにくいんです。私のクリニックでも時々お化粧教室を開いたりするのですが、荒れた肌に化粧水をつけたり、コンシーラーで肌のしみを消してあげたり、眉毛を描いたり、口紅を塗ったりしてあげると、「辛いんです……」って言いながら座っていた人が、だんだん前のめりになってきて、終わる頃には唇の端がキュって上がるんですね。

野口:お化粧の力って、本当にすごいですね。

土井先生:本当にお化粧の力って偉大だと思います。ちょっとキレイになると、辛いことも「大したことないわよ」って言えるようになるんです。だから、後ろから少しだけ押してあげることって大切。私は患者さんに、治療中もぜひお化粧をしましょうとすすめています。病気の治療には気持ち的な要素がとても大きく関わりますので、諦めてしまったら助かる人も助からなくなってしまうんです。ですから、その人の気持ちをしっかり把握して、合った治療法を選んであげるというのが、我々の仕事なんです。

乳がんに興味を持つ人が増えていってほしい

野口:先生と患者さんの信頼関係があってこそのもので、それにはコミュニケーションが大事になってきますよね。

土井先生:女性は自分の考えだけで判断を下すことがすごく苦手ですよね。だから、誰かに相談をして、話を聞いてもらって、アドバイスをもらうというところは、医師もお化粧品のコンサルタントのお仕事も近いかもしれませんね。

野口:はい、私たちも、肌のトラブルで深刻に悩んでいらっしゃるお客さまのお気持ちを、どれだけきちんと理解することができるかがとても重要なことだと感じております。

土井先生:今回このような対談でお話をさせていただき、読まれた方で乳がんに興味を持ってくださる方が一人でも増えるのは、とてもうれしいことです。その方から、つながっていきますから。輪と同じで、振動して次の輪に広がる。それが一番大事です。

野口:そのためにも、ビーグレンのピンクリボン活動は今後もきちんと続けていきたいと、私どもも思っております。土井先生、この度は貴重なお話をとてもわかりやすくお聞かせくださり、本当にありがとうございました。

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(文:スタッフライター 石山園子)

【ビーグレン・ピンクリボン活動】
http://www.bglen.net/pinkribbon/

ピンクリボン対談インタビュー

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