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乳がんから大切な人を守りたい 特別対談インタビュー Vol.4

ビーグレンは「世界中の女性をハッピーにしたい」という想いから、美しい素肌へ導くスキンケア製品をお届けしています。

乳がんの罹患率が急増している昨今、ビーグレンの大切なお客様や、お客様にとっての大切な人がいつまでも美しく健康で、笑顔でいてくれることが、すべての人のハッピーな気持ちにつながるという考えから、昨年よりピンクリボン活動をスタートいたしました。

ビーグレンのピンクリボン活動の一環として、湘南記念病院かまくら乳がんセンターのセンター長、土井卓子医師をお招きして乳がんに関する正しい知識、および最新の医療事情などについてのお話を、7回のシリーズでお送りしています。

野口奈津子(以下、野口):先生、今回は乳がんの予防について、何か普段の生活から気をつけるべきことがあれば、ぜひ教えていただけますか。

土井卓子先生(以下、土井先生):まず、このところ乳がんの罹患率が増えてきている理由のひとつに、初めての出産が遅かったり、出産回数が少ないということが挙げられるというお話をしました。日本における出産の平均数ですが、今は1.3人くらいまで上がってきたのですが、一時期、本当に低い時は1.23人まで落ちてしまったんです。

野口:海外の平均が約2人なのと比べると、やはり低いですね。これは、日本の女性が子供を産みたくても、産めないと思ってしまう社会環境も影響しているんでしょうね。

土井先生:そう。本当はもうちょっと出産回数が増えることや、出産が早くなるということが乳がんの減少にはいいのですが、でもだからと言って乳がんにならないために早く結婚しよう、子どもを4人も5人も産もうということにはならないですよね。

野口:そこは難しいですよね。つまり、これはひとつの要因というわけですね。

土井先生:そうですね。そのほかのリスクとしては、長期にわたって不規則な生活を送ってしまっていることも、原因のひとつなんですね。キャビンアテンダントやナースの方のように、昼夜が逆転するような生活を10年以上も続けていると、リスクは2倍から3倍になると言われているんです。

野口:そんなにも上がってしまうのですか。

土井先生:あとは、ご家族に乳がんの方がいる場合は乳がんにかかる率は高くなりますし、片側乳がんになった方は、反対側もなりやすいですね。

野口:「乳がんになるかもしれない」と心配したり、不安を抱えて生活するよりは、予防を心がけた生活が大切ですよね。それは、どのようなことをすればいいのかを皆様にお伝えしていきたいですね。

土井先生:はい。では、日常生活で気をつけることは、やはりアルコールをたくさんとるのはよくないですね。一日にビールジョッキとかワイングラス2杯くらいまでなら構わないのですが、それを超えると、アルコールの量に比例して乳がんにかかるリスクが高くなるので、ほどほどがいいですね。

野口:毎日は飲まないけれど、飲む時、1回の量がちょっと多めになってしまうのは、いかがですか?

土井先生:時々しか飲まない方が、1回の量が多いというのは構わないのですが、毎日多いというのはよくないんですよね。

野口:お酒は楽しいくらいにしておくことが大切ですね。

土井先生:それから、週に2回から3回有酸素運動をしている人は、していない人に比べると3割くらい乳がんの罹患率が少ないんです。そのほかに、閉経後に肌の構造が荒れたり、更年期障害がでてくるため、ホルモン補充療法をする方がいます。これは悪いことではないのですが、乳がんを持っている方はがんを増殖させてしまうんです。

野口:もしホルモン補充療法を検討されるのであれば、ぜひ乳がん検診を先に受けて、よく主治医と相談されるといいですよね。

土井先生:はい。あと、このところなぜ日本人の乳がん罹患率が急増してしまったのかというと、食生活の変化によるエストロゲンの増加が大きく影響しているんです。江戸時代とか明治時代の日本人女性は、とても痩せていて、しわも多いですね。そういう女性はエストロゲンという女性ホルモンの数値が低いんです。ところがここ近年で食生活が変わり、日本人女性も成長が早くなり、閉経後にみんな太っているでしょ。本当は閉経するとエストロゲンの数値が下がるはずなのに、皮下脂肪のなかにあるアロマターゼという酵素が、副腎から出てくる男性ホルモンのアンドロゲンをエストロゲンに変えてしまうんです。

野口:だから閉経して卵巣の働きが止まっても、体内のエストロゲンの数値が高い状態なんですね。

土井先生:そうなんです。さらに50歳くらいで閉経してから、平均寿命が86.4歳なので、それから35年も人生があります。この過剰な女性ホルモンが乳がん発生リスクの要因として挙げられます。

野口:ホルモンということで気になったのですが、大豆にはエストロゲン不足を補う効果があるというお話をよく伺いますが、やはり乳がんのことを考えると、あまり積極的にとらない方がいいのでしょうか。

土井先生:そんな気がするでしょ。でも実は、大豆などを摂取した方が、乳がんの確率が少ないんです。大豆とか豆乳とか、そういうものをよくおとりになる方は、全然とらない方に比べると乳がんが少ないんですね。

野口:そうですか、安心しました。

土井先生:アメリカで、イソフラボンの摂取量による乳がんのなりやすさを調べたところ、特に差はなかったんですね。ところが、アメリカ人が大豆をとる量は、日本人と比べるとすごく少ないんです。日本人は毎日お味噌汁を飲んだりしますので、アメリカ人に比べるとものすごく大豆の摂取量が多いんです。ですので、日本人で毎日3食お味噌汁を飲む人と飲まない人を比べると、飲む人の方がずっと乳がんの率が少ないことがわかっています。ただ、サプリメントなどからすごく大量に摂取すると、今度は逆に刺激になることがありますので、そこは気をつけたいですね。

野口:普通の食生活では、まったく気にすることはないということですね。豆乳もある程度のところまでは非常にいいということですね。

土井先生:アメリカ人の乳がん罹患率が日本人より高いというのは、食事のせいだけではなくて、もともとアメリカ人はかかりやすい組成を持っているからなんです。また、アメリカ人がかかる乳がんは、高齢者になってからかかるケースが多いんですが、日本人は45歳から50歳がピークで、閉経前乳がんがほとんどなんですね。がんのタイプが違うので、食生活だけが乳がんの罹患率につながるとは言いきれないところがあります。

野口:体型もアメリカ人の方の肥満と、日本人で肥満と言われてしまう人とは全然異なりますよね。きっとそういった意味でも違うんですね。

土井先生:その通りです。でも日本人も40歳を超えると、急激に乳がんは増えますので、閉経後も含めて太ってしまわないように気をつけたいですね。

野口:あまり太らないようにすることは、美容・健康のために大切だという認識はもちろんありますが、乳がんの予防のためにもとても重要になってくるわけですね。先生ありがとうございました。次回は、自己触診について、詳しくお話を伺いたいと思います。

次回は7月15日に掲載予定です。
(文:スタッフライター 石山園子)

【ビーグレン・ピンクリボン活動】
http://www.bglen.net/pinkribbon/

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