対談 Vol.1 なぜ今、乳がんが心配されているのでしょうか

乳がんから大切な人を守りたい 特別対談インタビュー Vol.1

湘南記念病院 かまくら乳がん甲状腺センター センター長
ピンクリボンかながわ代表
土井 卓子(どい たかこ)医師

ビーグレン ブランドマネージャー
野口 奈津子

ビーグレンは「世界中の女性をハッピーにしたい」という想いから、美しい素肌へ導くスキンケア製品をお届けしています。

「乳がん」の罹患率が急増している昨今、ビーグレンの大切なお客様や、お客様にとっての大切な人が、「いつまでも美しく健康で、笑顔でいてくれることで、ハッピーな気持ちでいることができる」という考えから、昨年よりピンクリボン活動をスタートいたしました。

今回から、ビーグレンのピンクリボン活動の一環として、湘南記念病院かまくら乳がんセンターのセンター長、土井卓子医師をお招きして「乳がん」に関する正しい知識、および最新の医療事情などについてのお話を、7回のシリーズでお送りいたします。

野口奈津子(以下、野口)土井先生、ビーグレンのお客様は30代~50代の女性が特に多く、「乳がん」を意識する世代ではないかと思っています。そういうこともあり、私たちは「乳がん」にフォーカスしていきたいと考えているのですが、特にここ最近、ピンクリボン活動が各地で盛んになってきている傾向があるように感じます。「がん」にもいろいろな種類があると思いますが、なぜ今「乳がん」なのでしょうか。

土井卓子先生(以下、土井先生)「乳がん」は他のがんと違って、かかりやすいピークの時期があるんですね。「白血病」は10代の方、「胃がん」、「大腸がん」、「肺がん」というのは、高齢者の方がかかりやすいがんです。ところが、「乳がん」は45歳から50歳くらいをピークに、その前後35歳から60歳で最も罹患率が高いんです。さらに日本では、「乳がん」は女性にとって悪性腫瘍のなかで最もかかりやすく、10万人あたり、70から80人ぐらいがかかるという時代になっています。圧倒的に多いんですね。

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野口:そうなんですね。「子宮がん」が多いのかと思っていましたが……。

土井先生:そう思われている方が多いと思うのですが、実は「乳がん」の方が多いんです。少し前までは「胃がん」だったのですが、今は日本人の「胃がん」は罹患率も死亡率も減っているんです。

野口:日本人にとっては、「がん」といえば「胃がん」という印象もありますよね。

土井先生:そうですね。では、なぜ「胃がん」が減ったと思いますか?それは、冷蔵庫が普及するようになったからなのです。冷蔵庫ができて、お魚や野菜の保存に塩を使わなくなりました。日本人の胃がんの原因は塩分だったので、それで胃がんがすごく減ったんですね。でもその分、昔と比べて脂肪分の多い食事になってきたでしょ。カロリーが高くて脂肪が多いと、私たち女性は「乳がん」にかかりやすくなるんです。

野口:体の部位によって、「がん」になる原因は異なるのですか?

土井先生:もちろんです。「肺がん」はたばこが原因ですし、「胃がん」は塩分とピロリ菌ですね。そして「乳がん」は高脂肪食で高カロリー食。でも、ただ脂肪食が悪いというわけではなくて、そのような食生活によって成長が早くなり、初潮も早くなる。さらに閉経後に肥満傾向だと、私たち女性の体はエストロゲンに影響されやすい期間が長くなるんですね。

野口:ということは、「乳がん」はやはりホルモンが大きく影響するわけですね。

土井先生:そうですね。エストロゲンには、乳房の細胞分裂を促す働きがあります。もし乳房にがん細胞がある場合、エストロゲンによりそのがん細胞が細胞分裂を繰り返し、増殖してしまうのです。

土井卓子先生と野口奈津子

野口:エストロゲンは別名「美肌ホルモン」とも呼ばれているほど、肌にとってとてもいい効果をもたらしますので、分泌は多いほどいいと思っていたのですが、一概には言えないようですね。

土井先生:明治時代の女性は、14、15歳で初潮が来て、18、19歳で初めの子供を産んで、一生涯で7、8回も出産をしています。そして、粉ミルクがない時代ですよね。だから1回出産をすると、1年半くらい授乳しているから、その間は無月経。その期間が終わると次の子をまたすぐ妊娠してというのを繰り返して、一生涯の月経回数が50回くらいしかなかったんです。それに比べて現代の私たちは、11歳くらいで初潮がきて、平均的に出産回数がすごく少ないので、月経は550回くらいあるんです。同じ女性といっても、ぜんぜん状況が違うんですね。

野口:だから出産が遅かったり、少なかったりすると、エストロゲンに影響されている時期がそれでだけ長くなり、「乳がん」にかかりやすいというわけなんですね。つまり生活習慣や食生活など、時代の変化により、「乳がん」の罹患率が急激に増えてきてしまったというわけですね。

土井先生:はい。日本人は14人に一人が「乳がん」にかかるという統計が出ています。昨年は16人に一人の割合でしたので、着実に増えていますし、今後もまだ増え続けると予測されています。ですので、現在の日本人女性にとって一番危険なのは、「乳がん」ということになります。

野口:ですから、乳がん検診がとても大切になってくるというわけですね。土井先生、ありがとうございました。次回は、日本人女性と海外の女性の乳がん罹患率や意識の違いなどについてお話を伺いたいと思います。

(文:スタッフライター 石山園子)

【ビーグレン・ピンクリボン活動】
http://www.bglen.net/pinkribbon/

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