グラミー賞&アカデミー賞の授賞式とレッドカーペットから学ぶ、6つのファッション・トレンド

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毎年2月、LA(ロサンゼルス)では全世界が注目する2つの授賞式が開催されます。グラミー賞とアカデミー賞です。この時期LA界隈の有名ホテルは、全米各地から訪れるセレブと、そんなセレブを一目見てみたいという観光客で溢れかえります。音楽と映画の都が、まるで映画の中のシーンのように華やかに盛り上がる季節なのです。

グラミー賞はLAのダウンタウンにあるアリーナ、ステープルズ・センターで。アカデミー賞はLA一番の観光名所でもあるハリウッドのチャイニーズ・シアターに隣接するドルビー・シアターで授賞式が行われます。どちらの授賞式も、ノミネートされているアーティスト/俳優や、プレゼンター、そして出席者たちのファッションに注目が集まります。とても貴重な機会ですから、セレブは何ヶ月も前からこの授賞式に向けて準備をします。有名デザイナーたちも、デザインした自分たちの作品である服を最高の形で披露しようと真剣。ですから、この授賞式でのファッションのトレンドが、その後の私たちのトレンドに直結するのです。

「セレブが着るオートクチュールのドレスを見ても、そんな格好をしていく場所や機会なんて……」と思われたかもしれませんね。LA在住の私にも、そんな機会はほとんどありません。グラミー賞の授賞式は仕事の関係で何度か観に行ったのですが、シンプルなワンピースで済ませました(もちろん一般客でもガウンドレスやタキシードで訪れる人は多いのですが、2万人級の会場なので、そこまで正装しなくても問題はありません)。

しかし、授賞式のファッションをチェックするのは大好きです。セレブが着ていたドレスをそのまま真似するのではなく、そのファッションのポイントを、日常のファッションに取り入れるためです。実際に今後、この2つの授賞式でトレンドになっていた服やカラーが、プチプラブランドの服にも反映されていきます。ファッション・トレンドは、毎年こんな風にして広がって行くのです。ここで大切なのは、想像力と創造力。そこで、今年のトレンドを紹介しますので、どのように自分で取り入れたいか想像してみてくださいね。

 

トレンドその1: グリッター

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まずは、先に開催されたグラミー賞。グラミーは音楽の賞だけあって、アカデミーのように格式高い、形式張ったところがあまりないのが私のお気に入りです。出席者もそれを分かっていて、自分の個性や遊び心を生かしたドレスを選んでいます。遊び心が最も輝いていたのは、ケイティ・ペリー。受賞後の各局のニュース番組でも、彼女のスタイルは大好評でした。このドレスのポイントは、今年のトレンドその1「グリッター」。キラキラの服は難易度が高いですが、靴や小物、アクセサリーにグリッターを取り入れると、ぐっと今年らしくなりそう。

 

トレンドその2: ゴールド&シルバー

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グリッターと関連性のあるトレンドその2が、今年特に目立ったカラーの「ゴールド&シルバー」。ゴールドとシルバーを合わせたアクセサリーや、金銀の縦縞のドレスです。ゴールドは、次回で私が紹介するブルーノ・マーズの記事とリンクしていますが、シルバーのドレスも人気でした。注目されていたのは、長年同世代の女性たちから支持されているシンガー兼女優のデミ・ロバート。セクシーなゴールドのドレスに、シルバーのイヤリングを合わせていました。これは、金のアクセサリーをする時は、金の小物やメイクで統一するという従来のルールからみると型破りですが、全てをミックスするというアイディアは、ポップ・ミュージックのジャンルの境界線が消えつつある2017年という時代を象徴する先駆的なファッションです。

トレンドその3: グリーン

もう一つ抑えておきたいカラーが、第3のトレンドである「グリーン」。今年はいつになく緑色のドレスを選んだ出席者が多く、その代表となったのが、5部門での授賞をさらったアデルでした。明るいグリーンに手を出すのは躊躇してしまう人も、アデルのドレスのように上品なグリーンなら、取り入れやすそう。

トレンドその4: キーホール

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授賞式の翌日も話題になっていたJ.Loことジェニファー・ロペス。彼女のドレスは毎年注目の的ですが、今年のラルフ&ルッソのドレスには、トレンドが2つ隠されています。こちらで紹介しているトレンドその4と5です。「キーホール(key hole)」は鍵の穴という意味ですが、Vネックのように胸元を完全に見せるのではなく、少しだけ見せてよりセクシーさを演出するデザインです。デミのドレスもこのスタイル。でも、どちらも窓ぐらいの開きがありますね。この10分の1ぐらいの大きさの穴が、胸元に空いているのがキーホールです。このデザインのシャツやブラウスは、すでに巷に出回っています。J.Loのドレスぐらい勝負したい場合は、ワンピース水着でトライするのがおすすめです。

トレンドその5: シアー

もう一つは、トレンドその5「シアー(透ける生地)」。シフォンや編み目の粗いニットのように、肌の色が見えそうで見えないぐらいの透け感のある生地のことです。J.Loのドレスはシフォンで、花のモチーフの透け感がとても女性的で素敵でした。「キーホール」も「シアー」も、肌を上品に見せるという点でつながっています。実は、J.Loに一度取材をしたことがありますが、顔の美しさもさることながら、毛穴がまったくない陶器のような肌に目を疑いました。このトレンドを取り入れるためには、日々の肌のお手入れも大切ですね。

 

トレンドその6: ベルト

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続いて、アカデミー賞。上記の5つのトレンドは、アカデミーの授賞式でも目立ちました。そして、トレンドの全てをミックスしたドレスで最も話題になっていたのが、ジャネル・モネイ。彼女は個性派シンガーでもありますが、アカデミー賞の「作品賞」を授賞した『ムーンライト』と同じく、いくつもの部門でノミネートされた『ヒドゥン・フィギュアズ』に出演している女優。若い女性 たちのファッション・アイコンとして、カバーガールのモデルにもなっています。授賞式の翌日、エンターテインメントTVチャンネル「E!」の『ファッション・ポリス』というセレブのファッションをコメンテーターが裁く番組で、ジャネルが着ていたドレスは「これこそ、オスカーに相応しいドレスのお手本」と大絶賛されていました。ゴールドとシルバーとグリッターの組み合わせに透け感のある生地と、トレンドの全てを網羅しながら、彼女の個性を見せつけてくれた一着。このドレスに組み込まれたアイテムが、トレンドその6「ベルト」です。ベルトをアクセントにしたドレスは、どちらの授賞式でも人気でした。J.Loのドレスもよく見ると、同色の細いベルトがアクセントになっています。

最後に、『ラ・ラ・ランド』で「主演女優賞」を授賞したエマ・ストーンのドレスも、多くの人が褒めちぎっていました。彼女がトレンドのゴールドのドレスを選んだのは、『ラ・ラ・ランド』のイエローのドレスに合わせる意味もあったのではないかと思います。ジバンシーのオートクチュールで、手作業でビーズが縫い付けられています。このビーズが、別のトレンドの「グリッター」につながっているのですが、取り入れ方が実に上品ですね。

以上6つ。あなたが取り入れてみたいトレンドは、ありましたか?気をつけて見ていると、今後これらのトレンドがどんどん市場に出てくるのが分かると思います。私はというと、ゴールドのスタッドをあしらったフラットシューズを履き始めました。次はシンプルなキャミソールドレスにベルトを合わせるスタイルにも挑戦したいなと考えています。まずは、シンプルなトップスや小物からトライしてみてください。ほんのちょっとした工夫で、セレブ気分にひたれること請け合いですよ。

この記事を書いたライター

Writer

洋楽専門誌編集部に勤務したあと、1999年、カリフォルニア州ロサンゼルスに移住。フリーの音楽ライターとしてライナーノーツ執筆・取材・ライブレポートなどを数多くこなす。ファーマーズマーケットで仕入れる地元の食材を使ったナチュラルな生活と音楽ライブがエネルギーの源。

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