適度に鍛えられた体がヘルシーでセクシーとされる最近の流れの中で、しなやかな体を目指しながら日々ワークアウトに勤しむアメリカの女性たち。特に健康志向の女性が多いカリフォルニアでは、シーズンごとに新しいフィットネスやエクササイズが登場するほど、日常的に体を動かすことが定着しています。LA(ロサンゼルス)で話題の「サンドボックスフィットネス」もまた、フィットネス熱を後押しする人気スタジオの一つ。このスタジオが提案するフィットネスは、サーフィンの動きと、サンド(砂)の上でのエクササイズを融合した、新しいインドアフィットネス。今回はそのサンドボックスフィットネスを体感するため、出産後まったく体を動かしていなかった重い腰を上げ、実際にレッスンを受けてきました!

サンドの驚きの効果

サンドボックスにサーフボードが並ぶスタジオ。

まず、スタジオに到着して最初に驚いたのが、サンドボックス(砂場)に入っているサンドの柔らかさでした。スタジオ特注のサンドは、ワークアウトに最大の効果が出るように計算されているそうです。皆さんにも経験があると思いますが、砂の上を走るのはそれだけでも一苦労。その上にエクササイズとなると、同じ量のワークアウトでも、労力は間違いなく2倍以上になります。そこにサンドボックスフィットネスのメリットがあるとのこと。

またこちらのサンドには、通常のビーチサンドには含まれている「結晶性シリカ」が一切含まれていないのも特徴です。「結晶性シリカは場合によっては、体にとって有害になる可能性があるの。毎日触れるものだから、サンドの性質にもこだわったのよ」と語ってくれたのは共同創設者であるミーナ・ハースコウィッツさん。フィットネスのキャリアの中で体を痛めた自らの経験から、サンドが持つナチュラルな負荷が腰や関節に必要以上の負担を与えない点にも、サンドボックスフィットネスの魅力があるのだと教えてくれました。

サーフィンってこんなに辛い?

波の上の不安定な状態を表現している3つのバランスボールの上に乗ったサーフボード、グラグラと揺れます!

実際にサーフボードに乗ってみると、その日二番目の衝撃が!なんと、単純にボードの上に乗ることすら、非常に難しいのです。私自身が究極の運動音痴だという事実をひいき目に差し引いたとしても、難易度が高い!とにかく脚全体の筋肉とコアを使ってバランスを取っていきます。3つのバランスボールの上に乗ったサーフボードが、波の上の不安定な状態を表現しているそうなのですが、サーフィン経験のない私には、容赦のない荒波の上のサーフボードと感じるほど激しく揺れます。支えるのは下半身とコアですが、バランスを取るためには、上半身の使い方が大切。サーフィンが全身運動だという理由も頷けました。もちろん、サンドボックスエクササイズでは、サーフボードに乗る、キープする、それだけがワークアウトではありません。そこはあくまでスタートであり、ここからエクササイズが始まります。

15分×3セットで、奇跡的な成長が

個人のフィットネスレベルに合わせてワークアウトできるのも人気の一つ。

私が体験した「SURFSET(サーフセット)」は一番ベーシックなクラスでしたが、その構成は実に簡単。15分を1セットとして、さまざまなエクササイズを一通りチャレンジします。そして1分ほどの休憩があり、続けて2セット目。1セット目とほぼ同じ動きですが、負荷の掛け方や回数などで、1セット目よりも難易度が増します。3セット目も同様に、休憩の後に同じ動きの流れで難易度だけがアップしていきます。個人的にはこの構成はとても効果が見えやすかったです。というのも、2セット目、3セット目と進んでいく中で、自分のレベルによっては難易度を上げずに、そのまま同じ動きで続けていくこともOKなので、前のセットでできなかったことが今のセットではできた、という感覚が掴みやすかったのです。また2セット目からは、やることが分かっているのも新しい動きを覚えるストレスもなく、エクササイズに集中できる助けになると思います。時間が経つにつれ、できることが目に見えて分かるのはモチベーションにつながりますよね。

一石二鳥の“ながら”エクササイズ

それぞれのセット内で行うエクササイズは、通常のワークアウトで行うエクササイズも多いです。ヒップアップのスクワットだったり、プランクだったり、ボードへのジャンプだったり、ウエイトを使ったアームトレーニングだったり。全てそれ自体でエクササイズとして成立するメニューを、わざわざグラグラのサーフボードの上に立ち、ジャンプしにくいサンドの上で行います。これこそが最大のメリットと実感しました。普通にメニューをこなすときの数倍の負荷がかかり、数倍の集中力が必要になってきます。よく家事をしながら少しエクササイズ、なんていう“ながら”エクササイズがあったりしますが、そのながらエクササイズの最終形がSURFSETなのだなぁと思いながらワークアウトしていました。

疲労感も達成感も2倍以上

究極の“ながらエクササイズ”ですから、疲労感も最大級。翌日の筋肉痛は、歩き方も変わるほどでした。特に脚の両側とコアが効いていたようです。ただ、45分間の構成の巧みさ、先生のモチベーションの上げ方の素晴らしさ、ボードへの慣れやすさもあって、達成感も2倍以上に感じました。実際に他の生徒さんに話を聞くと、「まずボードの上で安定するという状態になるのは意外と早い、だからこそステップアップを感じられるがいいの」、とその成長がモチベーションにつながっている方もいれば、「今まで経験したどのワークアウトよりもすぐに体の変化があった、特に脚だったわ」と目に見える効果に魅了された参加者もいらっしゃいました。

種類豊富なクラス展開

継続していくことが大切なフィットネスだからこそ、モチベーションをどう保つかが重要です。サンドボックスフィットネスは、その効果もさることながら、クラスの豊富さも魅力のひとつです。今回私が体験したベーシックなSURFSETの他に、SURFSETの導入レッスンとなる「SURFSET101」、ヨガを取り入れた「SURFSET BALANCE(サーフセットバランス)」や、サンドの上で行うブートキャンプスタイルの「SANDWORKS(サンドワークス)」など、数種類のクラスが用意されており、自分のレベルや目指す方向に合わせて選ぶことが可能です。

今回、出産後本格的なワークアウトは1年以上ぶりでしたが、自分の体(の衰え)と久しぶりに向き合えたような気がします。エクササイズ中は、もうこのまま一人だけ倒れてしまうのではないか、なんて思ったりもしましたが、やり切った後の爽快感は格別。不思議なエネルギーが湧いてきて、帰りの車内で音楽に合わせて大熱唱してしまったのは、ここだけの話。体を動かすこと、そして新しいことにチャレンジすることが、どれだけワクワクすることなのか、それを再び思い出せたことは何よりもの収穫でした。これを機に、またワークアウトを復活させようかと計画しています。皆さんも、新たな年の幕開けとともに、新しい自分磨きを始めてみませんか?

参考

http://sandbox-fitness.com/

この記事を書いたライター

東京でファッション誌の編集・ライターとして活動後、渡米。LAではセレクトショップのバイヤーに。妊娠、出産を機に退職した後はフリーランスのライターとして活動再開。Newスポットの探索、本屋巡り、図書館でお籠り、ハワイへの逃避行が大好き。娘の笑顔とアイスクリームさえあればとりあえず幸せな30代女子です。

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