アメリカの女性は今、旅行先でも観光しない⁉︎

ここ数年、年間の旅行者数は増加傾向が継続していますが、日本でも年末年始は旅行される方も多いのではないでしょうか。ハワイで人気グルメスポットを探索、ロサンゼルスでテーマパークを満喫、パリで美術館巡り……などなど。せっかくの旅行ですから、旅先ではガイドブックに載っているような観光を楽しむ方がほとんどだと思います。そういった旅行の常識が、今アメリカの女性の間では少しずつ変化を見せ、目的地でも観光しない旅スタイルが新しく確立されつつあるのです。

それが最近になって人気を集めているのが、“ウェルネスリトリート”という旅行スタイル。ウェルネスという言葉は日本でも耳にする機会が多くなってきたと思いますが、ウェルネスリトリートとは「忙しい日常やストレスから少し解放されて、旅先でゆっくりとした空間の中に身を置くこと。そこで、心身ともにリラックスできる自分なりの健康法を楽しみながら、自分を見つめ直していくプロセス」であると個人的には解釈しています。言葉自体は非常に広義的ですが、その種類としては以前から日本でも人気のヨガリトリートが最も一般的です。他にも瞑想リトリート、デトックスリトリートなど、さまざまな分野で新しいリトリートを目にすることも多くなってきました。

ヨガスタジオがプロデュースするリトリートはいつも大人気

その中でも近年の傾向と言えるのが、有名なフィットネスのインストラクターや人気のヨガスタジオが旅行をプロデュースし、ホストとなるリトリート。旅先でもお気に入りのプロのクラスが体験できる上に、憧れのインストラクターのライフスタイルを垣間見ることができるとあって人気を集めています。実際にLA(ロサンゼルス)発のヨガスタジオLove yoga(ラブヨガ)やLAとNY(ニューヨーク)で多くのファンを獲得しているTaryn Toomey(タリン・トューメイ)さんのリトリートも登場しており、ヨガだけに留まらず、その合間にヒーリングやサーフィン、オーガニックフードなどを楽しめるので、リピーターも続出するほど好評を博しているよう。

このようなリトリートが登場した背景には、カリフォルニアを中心に広がっている健康志向の女性たちが、今まで以上にそのヘルシーなライフスタイルを貫くことに重きを置いているという時代の流れがある、と語るのはLove Yogaの 共同創業者Kyle Miller(カイリー・ミラー)さん。忙しい日常生活の中で創り上げてきた健康的なルーティンを、旅行によってかけ離れた生活をすることで、大きく崩すことに抵抗がある、でも日常や今いる場所から少し遠ざかってみたい、そんな女性たちのニーズがウェルネスリトリートの根底にはあるようです。

アパレルブランドFree People(フリーピープル)のリトリート“FP Escape(エフピー・エスケープ)”

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そういった女性たちの高まるニーズに応える形で誕生したのが、アパレルブランドのFree People(フリーピープル)が始めた“FP Escape(エフピー・エスケープ)”というリトリート。フィットネスでもヨガスタジオでもないアパレルブランドがウェルネスリトリートを手掛けるとあって、2016年の開始直後から話題を集め、今では予約が殺到しているとのこと。

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FP Escapeではヨガ、メディテーション、スキンケア、食事など、各ジャンルのプロとコラボレーション、それぞれをインストラクターとして招き、一日のスケジュールの中にディスカッションや実践のクラスを組み込んでいます。今までは、ヨガを始めひとつのジャンルに特化したリトリートは種類多くありましたが、各方面のインストラクターが全日程で同行してくれ、その道のプロたちと暮らすように学ぶ旅スタイルは、次世代のウェルネスリトリートの形だと言えます。

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これまでに、アメリカ国内はもちろん、ペルー、スペイン、ニカラグアなど、さまざまなロケーションで大自然を感じながら行われたリトリートには、参加者はもちろんコラボレーションしたインストラクターからも満足の声が相次いでいるよう。

お互いのライフスタイルを共有できるリトリート

Free Peopleのマーケティングディレクター、Abby Morgan(アビー・モーガン)さんはFP Escapeを始動させた理由として「ヘルシーに暮らすということを学びながら、女性たちが自分を大切にするそれぞれのライフスタイルをお互いにシェアする空間と時間になってほしい」と語っています。

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リトリートで、自分とライフスタイルを見つめ直す

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ウェルネスリトリートの核となる、自分とその生活を見つめ直すプロセスは、自分ひとりでゆっくりと過ごすことも大切ですが、もしかしたら、誰かから学んだり、誰かとその時間をシェアすることで、自分と違う部分、共通する部分、似た部分、知らなかった部分がくっきりと浮き彫りになり、本当の意味で自分とライフスタイルを見つめ直すきっかけになるのかもしれません。

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私自身も旅行は大好きですが、ついついミーハー感たっぷりに王道の観光スポットをここぞとばかり詰め込みがち。その結果、ものすごく疲れて帰ってくることも多々ありました。ウェルネスリトリートの魅力はきっと、どれだけ余裕を持って自分をリラックスさせてあげられるか。その先に自分を見つめ直すヒントもあるはず。ヘルシーに暮らすことと、心に余裕を持つことは一対のエレメントなのだと思います。そんなライフスタイルを目指して、2018年はウェルネストリートに参加してみるのもいいかもしれません。

参考

https://www.freepeople.com/fpescapes/
https://www.wellandgood.com/2017-fitness-wellness-trends/

この記事を書いたライター

東京でファッション誌の編集・ライターとして活動後、渡米。LAではセレクトショップのバイヤーに。妊娠、出産を機に退職した後はフリーランスのライターとして活動再開。Newスポットの探索、本屋巡り、図書館でお籠り、ハワイへの逃避行が大好き。娘の笑顔とアイスクリームさえあればとりあえず幸せな30代女子です。

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